第3話「ギルド支部とスライム」

「おはようございます」

「おはようにゃ」

今日もエルシーちゃんちにお世話になっている

昨日は村長の家でいっぱいご飯を食べた

さて今日は何をするのかな?

「エルシー今日は?」

「そうにゃ、まずはギルド支部へ顔を出すにゃ」

「ギルド支部?」

「うにゃ、冒険者ギルド支部ですにゃ」

「あぁ、なるほど」

村のギルド支部は小っちゃくて

モーラさんちの一室をそのまま使ってるそうだ

「おはようございます」

「あら、新人さん? 見ない子だけど」

「迷子のカナデです」

「あらあらまぁまぁ」

「よろしくお願いします」

「はい、こちらこそよろしく~」

「ここにサインして」

「はい」

入会用紙に記入した

【異世界で文字書けるの?とか】

【聞いてはいけない決まりなのだ、いいね】

「はい、確かに~。じゃあ今日のお仕事ね、エルシー」

「はいにゃ、よろしくにゃ」

「スライムの討伐があるわ。薬師のレナさんからね」

「薬師のレナさんですね」

「そうです。昨日の薬草の依頼も同じレナさんの依頼ね」

「そうだったんですね」

村を出て野山に向かう

「こっちにゃ」

「あれ、そういえばエルシーはモンスターわかるの?」

「猫耳は伊達じゃないにゃ」

「つまり」

「いる方向までわかるにゃ」

「そりゃすごい」

「えへへ」

「ほら、スライムにゃ」

「戦闘だ!」

「見ててご覧にゃ」

エルシーが素早くスライムに斬りかかる

スライムはすぐに切り裂かれてスライムの欠片になった

「すごい、エルシー」

「どんなもんにゃ、にゃはは」

「私にもできるかな?」

「たぶん、できると思うにゃ、たぶん」

「そんな不安そうに言わないでえ」

「にゃははは」

そうして次のスライムを探す

「こっちにゃ」

またスライムだ

「じゃあ今度は私が」

「頑張ってにゃ」

「ていやー、えいっ、うおおお」

「まぁまぁにゃんね」

「で、できた」

「合格にしてやってもいいにゃ」

「エルシー師匠」

「まぁ毎日訓練だにゃ」

「そうですか」

村へと戻ってくる

「モーラさ~ん」

「おお、カナデちゃん」

「戻ってきました」

「無事で何より、命あってよ」

「はい」

「それでスライムは?」

「無事に獲ってきましたよ」

「それはよかったわ、報酬も出しておくわね」

「ありがとうございます」

「オマケはないけどね」

「あはは、どうもです」

続く……

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