第7話・ニートでよろしくと言われた
食事をしながら案内宦官に、廃姫の決まり事を聞いた。横を向き菓子を口にした宦官は、慌てたが、代わりに従姉妹を案内した宦官が、説明をしてくれた。
「廃された方は、如何なる事が、あれど居の外へは、出てはならず・この決まりを破った方は、独居坊にひとり入れられます」
茶で菓子を飲み込んだ案内宦官が、次の説明を始めると従姉妹の宦官が、嬉しそうにちまきを持ち上げる。そしてふたりは、交互に居の説明をしてくれた。
「急な病などの困り事は、この外出札をお使い下さい。食事は日に1度昼に荷車で、回るので銅鑼の音が、聞こえたら器か鍋を門へご持参下さい。水も食事と配するで桶を門に置いてください」
日常の消耗品などの配給は、あるのか聞いてみたが、最低限の灯り油と薪が、10日ごとに配達され、その他はご相談に応じてと言うだけで、結局金か物で払えと言葉を濁していた。
貴姫なら月のお手当てが、ありそれで
必要な物を手に入れたが、廃姫では収入も無く身銭を切るしかないのだろう。
老宦官に居の中での生活は、どうなのか聞けば、お静かにお過ごしくださいと言われた。書を読む・刺繍などが、よろしいかと言われ後宮に居た時と変わらないと思った。
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あれから10日が過ぎた。
食事は予想どうり薄い粥に葉を炒めたものが、ほとんどで1度薄い鶏肉が、浮いていた。
前の住人の名前は、蘭春貴妃。
後宮の権力争いに巻き込まれ他の貴妃に毒要りの菓子を送ったと廃された。
書の中には、蘭春貴妃の日記もあり廃された悲しみや恨み事からやがて日々の暮らしへと内容が、変わりお付きの者が、病に掛かり看病の様子などが書かれていたが、凛々が死んだと一行
後は、パタリと筆が、止まってしまった。すごく悲しかったのだろう。
他に居の様子を書いた書が、あり草に埋もれた湧水や畑の再生に役立ち
種撒きの時期や失敗など細かく書かれており重宝しそうだ。
ドクダミが、乾燥したので揉んで茶筒に保存。お茶ゲットだぜ。放置してると伸びて来るまた乾燥させよう。
1日置きに食材の干しものを使いスープを作り次の日には、干し葡萄などを食べる。畑に種を植えたばかり何が、育つかな?
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