第3話・居の掃除
左右に続く高い城壁通りに交互に見える門を3つ通り過ぎどん詰まりの居にたどり着く。
早速荷物を詰め込もうとする下働きを呼び止め。一先ず敷石の上に荷物を置かせる。
案内宦官に居の掃除と雑草刈り取り・薪と水の確保に灯りの油も頼む。
輿を返す宦官に掃除道具と頼んだものを運ぶよう言ってくれた。
先ずは、居の中にある先人の荷物を全て出して貰い使える物と捨てる物に分ける。書は全て取り置きホコリを払い日陰で虫干しをする。
掃除道具と鎌が、届いたので草刈り班と掃除班に分けて作業を進める。
荷物を運び込めば仕事は、終わりと思っていた皆は、急な強制掃除に言いたい事が、有りそうだが、ここは後宮。
身分が絶対・廃姫に堕ち身のわらわだが、腐っても貴族。下働きには、逆らえない。
草刈り クモの巣の撤去 水回りの掃除
ホコリを被った家具に床磨き〜ぴっかぴっかに磨いて貰いますよ。
宦官を従え居の内部を隈無く回る。快適な生活は、清潔から前の住人は、長く廃されここで過ごし退去。
慎ましやかな生活をしていた名残りが、押し花の額や手製の座布団などに残っていた。
外に出した家具を点検 背の高い書棚に椅子など使えそうな物を選び拭き掃除をさせる。
螺鈿の剥げた小箱の中には、乾燥した何かの種が、紙に包まれ数種類。
これも日陰で乾燥…カボチャの種もある。朝日どこかに植えてみよう。
手作りの竹箒・桶などの生活雑貨。有っても困らんだろう。布団や衣装箱の衣は、古くなり着れ無いが、刺繍をほどき…洗ってクズ綿にでもしょう。
衣装箱の底隅に幾重にも布に包まれた髪簪が出て来た。銀が腐食している
が、デザインが気に入り貰った。
衣装箱は、雨漏りなのか背側が、黒ずんでいるこれは修理に送る。
衣装箱のあった壁を点検 下から上に向かい視線をたどれば、雨漏りの跡。まだ取り忘れたクモの巣を払いながら雨漏りチェック。2ヶ所あったので案内宦官に修繕を頼む。
何だか人が、増えたと思ったら従姉妹と右の居に向かった者達が、数人来ていた。
荷ほどきを手伝おうとすれば、あれを触るな これに触れるなと付き人が、口煩く従姉妹と言えば、自分の身を嘆いて泣いてばかりで呆れた者達は、大きな家具を置いたら早々に出て来たらしい。
一部の者が、まだ帰えらない仲間の様子を見に来たら捕まり掃除を手伝う羽目になり真っ直ぐ帰れば良かったと言う者の横に立ち咳をすれば、仲間と間違えられお前もやれよと草むしりをさせられる。ドクダミみいっけ。
「貴姫さま」飛んで来て不届き者と。なお罰を与えようとする宦官を制して
倒れて頭を押さえる下働きにドクダミは、取り分けてと言う。わらわは貴姫だから謝まらない。
居の掃除が、終わり。荷物を運び入れる。雨漏りのする箇所に桶を置きそれを避け大きな書棚などを配置する。幸い寝台付近には、雨漏りは無く。
衣装箱を側に置き後は、自分達で住みながらレイアウトを変えていこう。
2ヶ月すると短いが、何日も雨が、続く季節が、やって来る。再度強く屋根の修繕を頼んだ。
人数が増えた結果少し早めに作業が、終り帰ろうとする手伝い達を呼び寄せホコリを払い手桶で手の汚れを洗わせキレイな布で水を拭き取らせる。
ちょうど荷車2台を引いた少年宦官3人と老宦官が、敷地に入って来た。荷車からは旨そうな香りが漂う。
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