第2話 どちらに住む

従姉妹とお付きの女官は、泣きながら輿に乗り宦官達や下働きの女に荷物を任せてたいた。


私は衣装箱と輿に乗っている。突き当たりで道が、左右に別れる。宦官が3人待っていた。この区画を管理していと挨拶をされる。


輿の衣装箱に眉毛をひそめられたが、ドラマで冷宮に着く前に盗まれるシーンや宝飾品を宦官に取り上げられ苦労するなどを見ていたから油断は出来ない。


「奏麗華姫はいずこに」名前を呼ばれたので背の高い宦官の下から手を上げここでぇすと自己主張をした。下女の衣装に短い髪を結いピョンピョン跳ねる。わらわを見て宦官の額にさらに皺が寄った。イケメンなのに勿体無い。


居を選んで欲しいと言われ・ ひとつは昨日空いた綺麗な部屋。片や先月まで廃妃が、ひとり暮らしてたが、病が重くなり親族が、引き取った部屋。聞けば自炊していたらしい。


従姉妹は、即答で綺麗な部屋を選び。宦官はどうしますかと聞いたのでそれでよいと答えた。


突き当たりで輿は、右と左に別れ従姉妹は、こちらを見る事無く右へ行ってしまった。


皺宦官の下に付いていた宦官が、案内をしてくれる。別れ際に皺宦官が、何か有りますかと聞くので用意していた。 銀粒を2つ渡し有るものを頼み同行した宦官と下働きの時間延長を申し出る。


何故と聞かれたので居の掃除に生活水の準備などを頼みたいと言えば、案内役の宦官に姫の気が済むまで仕事に付けと指示を出してくれた。


人が住まなくなりホコリと雑草だらけだろうし自炊出来るなら薪に当座の水も欲しい。大きい家具の配置も頼みたい。

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