第4話
「いやぁ、遅れてごめんね。急なモテ期がやってきてね」
いい人そうな先生がやってきた。急なモテ期って。もしかして、リアムちゃん達が言ってた嫌がらせ?
「さて。そんなことよりも、まずは自己紹介をしようか」
わあ、先生っぽい。まあ先生なんだけど。
「まずは僕から。僕の名前はボル。平民だけど、みんなの授業全部を担当することになってる。卒業までよろしくね」
あ、なるほどそーゆーことか、嫌がらせって。もしかして、平民だとか家族からも嫌われてるような人たちを一か所に集めてなぶるってことか。
「じゃあ、次は……」
「わたくしが行きますわ。わたくしの名前はミネデリカ・ヒーランドですわ。一応、公爵の者です。魔法は炎魔法が得意ですの。みなさん、よろしく」
へー、デリカちゃんと呼ぼう。炎属性なんだ。頑張り屋さんなんだ。
「じゃあ次は俺だな!俺の名前はロウム・ベルタルムだ!公爵の者だ。氷と大地と無属性が得意だ!よろしくな!」
うっせぇぞこいつ。ちらちらリアムちゃん見てんじゃねえよちょんぎるぞ。
2人とも、家嫌いなんだなぁ。
「え、えっと、じゃあ私が行きますね?私はリアムって言います。平民です。えっと、得意魔法は神聖魔法です。よろしくお願いします」
かわいいよー!リアムちゃん神聖魔法使えるんだ。今まで天使の生まれ変わりだと思ってたけど、天使そのものだったのか。
「ココノツちゃんの番だよ…!」
あ、そうか。
「えー、わたしの名前はココノツ・ファーレンです。得意魔法はぜんぶです。よろしく」
「雑すぎますわ…」
「全部って、流石にだろ」
「ココノツちゃんすごい…!」
はぁ〜リアムちゃん可愛い。
「じゃあ、難しい話は後にして、直近のイベントについて話そうか」
そう言って、先生が紙を空から出して配った。
「まず1番最初にあるのが、クラス内魔法争があって次にクラス対抗魔法争がある。て言っても、うちのクラスは
ここに雇われた人なのにすごいこと言ってる。意外と面白いなぁこの人。
「次にあるのが遠征だね。モンスターを狩りに行きましょうっていう遠足。その次にテストがあるけど………ここは賢い学校だからね。必要なかったらしなくてもいいんだ」
嫌悪すご。リアムちゃんが少し引いてるじゃん。
「1学期にあるのはこれくらいだね。何か質問はあるかい?」
「ないですわ」
「とくにない!」
「私も特には…」
「今日やんの?クラス内の」
「いいね、その案!ここでやるお勉強なんてどうせたかが知れてるし、少しずらすくらいどうって事ないでしょ」
うわー、そんなだから嫌がらせされるんじゃ?身分とか関係なく。
「さっきからすごいですわこの人……」
「嫌がらせされるのって身分関係なく性格のせいだろ」
「ははは……」
まあ、教師としてあれでもゴミみたいなやつじゃないからいっか。
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