5. あの日の僕ら ⑪~⑮
-⑪ 4人でお買い物-
龍太郎がほぼほぼやけくそ気味に鍋を振ったので少し焦げ気味になった炒飯を食べながら桃達はこれから向かう先で何を買おうか話し合っていた。
桃「もうすぐ夏だし、新しい夏物が欲しいんだよね。」
守「じゃあ、男女に分かれて買い物した方が良いんじゃないか?」
守の一言を聞いた好美が即座に反応した。
好美「やだ、守に見て欲しいもん・・・。」
好美は少しいじけている様子でいる、桃は少しため息をついた。
桃「好美、買い物後にお披露目するって形でも良いじゃない。」
好美「やだ、守と一緒に買い物したい!!」
どうやら1秒でも長く守と過ごしていたい様だ、今日の好美は少し我儘になっていた。多分口いっぱいに炒飯を頬張っている様子を見られて恥ずかしかったのだろうか、ただ少しでも女の子らしさを見せたくて守に甘えようとしていた。
守「と・・・、取り敢えず早く食べて4人で行こうよ。」
すると龍太郎が守の一言に逆らう様に山盛りになった唐揚げを持って来た、どうしても行かせたくないのだろうか。
守「頼んで・・・、無いけど?」
龍太郎「サービスだよ・・・、さっき言いすぎちまって・・・、悪かったな。」
素直になれなくて顔を赤らめる龍太郎の様子を見た王麗がそっと旦那の腕を引いた、少し顔が微笑んでいる。
王麗「折角の休みなんだ、楽しませてやんなよ。」
少し優しめの言葉でのツッコミであった、十分に反省している龍太郎を褒めているつもりなのだろうか。
ただ好美が黙っていなかった、先程までの激務のお陰で炒飯の皿を空けても未だに空腹だったのだ。山盛りの唐揚げの皿を掴むと一気に口に流し込んだ。
桃「好美・・・、あんた遂に女を捨てたのかい?」
好美「そんな訳無いでしょう、早く行こうよ。」
3人は好美の着替えを待ってからショッピングモールへと向かった、早速夏物を数着手に取り吟味していく。
桃「やっぱり、夏らしく水色なんてどうかな。」
好美「このパンツと合わせてみるのも悪くなさそう。」
桃「あれ?正と守君は?」
守達は数メーター離れた所でTシャツやサンダルを選んでいた、海にでも行こうかとしているかの様に。
それを見た好美は頬を膨らませ、ポカポカと守の背中を叩きながら訴えた。
好美「守!!何で!!見てくれないの!!守も!!見るの!!」
守「あ・・・、はい・・・、分かりました・・・、すいません・・・。」
横で見ていた桃達が腹を抱えて大爆笑していた、この4人の組み合わせでの立ち位置が確定しかけていた様だ。
桃「あはは・・・、守君こりゃ好美には一生勝てそうにないね。」
好美「守!!アイス!!アイス買って!!2つ買って!!」
橘「アイス2つかよ、流石に思いつかなかったわ。」
未だ大爆笑する桃達の横で怒りをあらわにする好美は更に要求を増やした。
好美「ホットドッグ!!ホットドッグ4つ!!」
守「おいおい、それは食べすぎだろ。さっきどんだけ唐揚げ食ったと思ってんだよ。」
好美「何、文句あんの?」
守「い、いや・・・。何も無いです・・・。」
とにかく好美は守と共にいて、出来立ての彼氏に甘えたかったのだ。
-⑫ 初めての贈り物-
好美は先程桃と選んだ衣服を手に試着室へと入った、先程守に言った食べ物を食べているときっと汚してしまうから先に済ませてしまおうという算段だ。
守「俺、ちょっとトイレ。」
桃「いいけど、早く戻って来なさいよ。」
思い浮かべたコーディネート通りに組み合わせて試着していく、数分後に試着を終えた好美が3人の前に現れた。ただ、先程お手洗いから戻って来た守には桃が目隠しをしていた。
好美「どう・・・、かな?」
桃「似合ってんじゃん、守君はどう?この着こなしの彼女とデート行きたい?」
桃が目隠しを取ると想像以上に好美が似合っていたので守は顔を赤らめた、そして財布を取り出してすぐさまレジへと向かった。
守「店員さん、あの服合計でおいくらですか?」
守に声を掛けられた店員が電卓を片手に好美に近付いた、商品タグを確認して計算していく。
店員「税込み18957円ですね。」
守は財布から1万円札を2枚取り出して店員に手渡した、店員急ぎ足でレジへと向かって御釣りを持って来た。
桃「嘘?即買い?」
守「これが答えだ、プレゼントさせてくれ。」
守からの初めてのプレゼントを一生大切にすると誓った好美は店員に頼んで商品タグを切って貰った。着てきた服をレジ袋に入れると、そのまま買い物の続きへと向かった。しかし、今からいっぱい食べる予定なのに新しい服で大丈夫なのだろうか。
贈り物を受け取り本当に嬉しそうにしている好美を横目にした橘には疑問が1つ生じていた。
橘「お前、そんな金何処にあったんだよ。」
守「何処って財布だよ。」
勿論、橘が聞きたかったのはそう言う事では無い。守のバイト先である喫茶店の給料日は毎月20日で今日は17日、いわゆる「給料日前」というやつなのだ。今まで決して人から金を借りた事が無いのに、バイト代を前借したのだろうか。
橘「我原さんがよく前借を許してくれたよな。」
守「は?俺は前借なんてしてねぇよ、彼女が出来た時の為に貯めていたんだよ。」
桃(小声で)「それでさっき「トイレ」って言ってた訳だ、守君やるじゃない。」
守は好美の嬉しそうな顔を見て本当に買ってよかったと思っていた、ただ嬉しくなり過ぎてその服で買い物を本当に続行している。どうやら、女の子の行動力は舐めてはいけない様だ。新品の服を自慢げに着こなす好美を見た桃が橘の方向をギロリと見た。
桃「ねぇ、私は?」
橘「え?」
橘自身は本当に「給料日前」の状態なので先程の守の様な行動はどう考えてもとれない、一先ず携帯で銀行の残高を確認してATMへ走るとある分だけのお金を引き出した。
ただ銀行の残高は丁度5000円だけだったのだが・・・。
橘「やってやろうじゃないか・・・。」
何処からそんな自信が湧いているのだろう、橘は彼女の前にいるが故に余裕の表情を見せていた。
理由は1つ、4人がいつの間にか古着屋に入っていたからだ。ただ桃には古着選びという趣味がある事を知っていたのでそれを利用すれば大丈夫だと橘が3人を誘導していた。
桃「良いじゃん、私ら趣味が合うのかも知れないね。」
橘「そ・・・、そうか?ほら、好きなの選べよ。」
桃は20~30分程かけてゆっくりと選んでいた、好美もどこか楽しそうにしているので橘はほっとしていた。そんな中、守は自分と好美の2人用に何かないかと吟味していた。
-⑬ 買い物途中で見たあいつ-
古着屋の一角にあるアクセサリーのコーナーで、守は赤青両方のリンゴを模したイヤリングをずっと見つめていた。
※この話から紛らわしくなってきたので「橘」の事は「正」と表記します。
正「お前、さっきも好美ちゃんにプレゼント買ったのにまた買うのか?」
守「いや、やめておくよ。さっき、かなりの高額を買っちゃったから財布と相談しながら買い物しなくちゃ。」
桃「あの時の守君、格好良かったじゃん。ちょっと惚れちゃったかも。」
正「え、嘘だろ。」
桃は冗談だと言うように正に微笑みかけながら踵を返した、少し離れた高級ジュエリーショップで好美が何かのショーケースを見ていた。
好美の意図を察し、与した桃が好美の元へと向かって行った。
その途中、テレビで見覚えのあるどこかの社長らしきスーツ姿の女性が親戚と思われるもう1人の女性とカフェで紅茶を飲んでいるのを見かけた。
女性①「ねぇ、ここの紅茶には何が合うか知っているかしら?」
女性②「確か・・・、チョコデニッシュが人気の組み合わせだと聞いていますが。」
桃「ふーん・・・、ああいう人でもこういう庶民的なお店でお茶するんだ、もっと高級な喫茶店のイメージしてたけど。」
そこから数歩歩いた店舗に好美がいた、3人程の店員達が皆他の客の相手をしていた事からも桃は高校からの同級生の心情をわずかながらに汲み取っていた。
桃「好美、守君にかまってほしかったのよね。素直じゃないんだから。」
好美「だって・・・、さっきからずっと1人でいるか正君と買い物しているんだよ。寂しくもなるよ。誰と買い物に来ているか分かってんのかな・・・。」
先程から恋人がいない事に気付いた正が辺りを見廻すと、2人が少し離れた高そうな店にいる事に気が付いた。
正「おい守、あそこはちょっとまずいかも知れんぞ。」
守「えっ・・・、いや待てって・・・。」
眺めていたイヤリングを戻して店へと向かった守と正は途中のカフェで結愛らしきスーツの女性が親戚らしきもう1人の女性とカフェで温かな珈琲を飲んでいたのを見た。
女性②「こちらの珈琲はお口に合いますか?」
女性①「うん・・・、悪くないわね。」
守「あれ・・・、多分結愛だよな。大人になってしっかりビジネスしてるっぽいな。」
正「何か、違和感が無い様な。ある様な。」
そこから数歩歩いて店に到着し、好美の見ていた商品の値段を見た。128900円だ。
守「高っ・・・!!」
給料日前な上に、貯めていた金を使って好美に贈り物をしたばかりなので今は財布と相談しながら買い物しなければならない状態の守にとってとても手が出ない金額だった。
ただ大学生が持つには少し見た目があれな気がしたが。
守「えっと・・・、欲しいの?」
好美「見てただけ、でもこういうの死ぬまでに1度は付けてみたいなって思ったの。それよりね、今日守とやりたい事があるんだけど。」
守「俺と?」
好美「うん・・・、こっち来て。」
守がやっと来たので嬉しくなった好美は彼氏の腕を強めにぐいっと引っ張った、そして再び先程のカフェの前を通ると親戚の女性がお手洗いに向かったらしく、相も変わらず足を大きく広げて「いつもの」結愛に戻っていた。周りの客がドン引きしている。
結愛「あー、あのババァ・・・。何杯付き合わせるつもりだよ。ここコーラあったかなぁ・・・。」
桃「あの人ってあんな感じだったっけ?」
勿論この結愛の事を知らなかったが故の反応だ、正は好美に未だ腕を引かれる守に近付き小声で話しかけた。
正「あれ、やっぱり結愛だよな。」
守「うん、俺らの知ってる結愛だったわ。」
-⑭ ランチをきっかけに-
カフェを通り過ぎてから数歩の所にあるパワーストーンの専門店に着いた4人、その時守と正の携帯が同時に鳴った。2人は嫌な予感がした。
守・正「ま、まさかな・・・。」
今は出来たばかりの彼女とのデート中な上に、カフェの周りの客がそうしていた様に自分達も赤の他人のフリを決め込んでいたのだ。
2人が携帯を確認すると同時に送信してきたらしき1通のメッセージが、送り主はやはりあの結愛だった。
結愛(メッセージ)「おいお前ら、堂々とWデートとは良い御身分じゃねぇか。この俺を無視するとはいい度胸だな。」
守と正は苦し紛れの返信を行った。
守(メッセージ)「お前仕事中だろ?流石に悪いと思ってさ。」
正(メッセージ)「そうそう・・・、お前社長だから邪魔する訳に行かんだろ。」
結愛(メッセージ)「何処が仕事だよ、迷惑なクソババァと無理矢理お茶させられてんの!!正直助けてくれよ、コーラ持って来てくれ。」
2人は何となくだがとにかく逃げたかったのでそそくさに退出する事にした。
守(メッセージ)「あ、彼女呼んでるから行くわ。じゃあな。」
正(メッセージ)「俺も俺も、じゃあ。」
好美に腕を引かれるがままに店に入った守は、過去の自分とは無縁の空間に違和感しか感じなかった。
守「おいおい、ここで何すんだよ。」
好美「ピアス、開ける。」
恋人からのまさかの一言に驚きを隠せない守、正直自分は巻き込まれたくないなとその場を離れようとした正を桃が捕獲したので正も覚悟を決めた。正直、この場から逃げると今度はイライラしている結愛に付き合わされる事になる、それだけは絶対避けたい。
桃「あたしらも開けよ。」
正「はい・・・、分かりました。」
4人は各々違う色の石が付いたピアスを選ぶと料金を払って順番に店員にピアッサーで穴を開けて貰う事にした。
4人「いっ・・・!!」
声にならない声をあげた4人はそれぞれの色のピアスを装着した、ただ「恋人の証」と言うより「仲良しグループの証」みたいになっているが誰も気にしていなかった。
少し小腹が空いたので4人はフードコートへと向かった、好美が宣言通り守の金でアイスを2個とホットドッグを4個平らげてしまった。ただ新しい服は綺麗なままだった、
守「うそ・・・。」
桃「あ、言ってなかったっけ。この子もたまにとんでもなく馬鹿食いする時有るから。」
正「「も」ってどういう事だよ。」
桃「いひひひ・・・、分かっているでしょ。」
さり気なくバイトを増やそうか考え始めた彼氏たち。
波乱のショッピングから数日後の昼休み、あれから結愛からの音沙汰が何1つ無かったので安心していた守と正。
そんな中、教員免許取得を目指しているので多くの単位を取ろうと日々勉強とバイトに明け暮れる守は何とか時間をやりくりしながら学部の違う恋人と週3回は昼食を共にしていた。
いつもは食べる事がとにかく好きな好美の為に学内の食堂や近くの飲食店を巡っていたのだが、ある提案がなされた。
好美「たまには適当に何か買ったり作ったりして家で食べない?」
守「いいけど、俺は実家暮らしだぞ。昼間は母ちゃんがいるかも知れないし。」
それが狙いだった、実はそろそろ守の親と会わせてもらっても良い頃かなと思っていたのだ。
投資家である守の母・真希子は普段、目立たない様にする為に午前中の空き時間を利用して近所のスーパーでパートに出て他の主婦に紛れていた。
-⑮ 母の素性と彼女の意見-
守は真希子に好美を会わせる事に少し抵抗していた、理由は真希子の素性である。
これは2人が付き合いだしてからまだ間もないある水曜日の事だった、教員免許取得に必要な単位となる授業のテストに向けて教え合いながら一緒に勉強していたが故に守と正は松龍に入ったのがランチタイム終了ギリギリになってしまった。
ピークタイムが既に過ぎてしまっていたのか、好美はお冷を持ってきながらチラチラとテレビを見ていた。どうやら、流れているニュースが気になっているらしい。
守がテレビに目をやると、「有名大手ファンド、元本割れと多額の借金により倒産」とあった。
テレビのキャスターによると、とある印刷会社の重役が会社の利益から3割程を自らの所有する口座に横流ししていた事が発覚したためその会社の株が大暴落したのが今回の事件の発端だという。
好美「私、投資家とかギャンブラーとか言う人達の気が知れないんだ。正直言って今でさえこうやってアルバイトしているからそうなんだけど、必死に働いて稼いだお金をもっと自分の為に使えないのかなって思っちゃって。それにこの辺りって走り屋も多いって言うでしょ、ああ言う人達もわざわざお金使って騒音とかで他の人に迷惑かける様な車を作るなんて私から見るとガラの悪い人ばっかりだなって。」
すると、好美の言葉を聞いた龍太郎が黙っていなかった。
龍太郎「好美ちゃん、それはちょっと違うな。確かにこの辺りやバイクの暴走族や違法改造の車を走らせるガラの悪い走り屋も居たりするけど、逆に警察に協力して自ら山へ出向き、悪い奴らを一掃してしまう良い走り屋も居たりするんだぜ。それにそいつらはボランティア活動に積極的で、定期的に山の上やそこら辺の公園を掃除している所を見かけるからな。ほら守、覚えてるか?伝説の何てったかな・・・。」
正「「赤鬼」じゃね?ほら、数年前に峠から車ごと落ちて亡くなったって言う奴だろ。そう言えば、お前んちの近所に住んでいなかったか?」
近くすぎる、お隣さんだ。
龍太郎「今は娘の光ちゃんが意志を継いで走ってるって聞いたけど、守は何も聞いてねぇのか?そう言えば守・・・、お前のか・・・。」
守「好美、のど乾いたから水のお代わりくれ。」
好美「う・・・、うん・・・。」
龍太郎「おいおい、話を逸らすなよ。」
守(小声)「ごめん、ただ好美に母ちゃんの事はただのパートだって言ってんだよ。本人も結愛ん所の筆頭株主だって事は隠しているみたいだし、それに今の流れで母ちゃんの事がバレたらまずいだろ。」
龍太郎(小声)「そうか、悪かった。」
守本人にも言いづらい事があった、大学の学費含め殆ど真希子が株で儲けた金で生活をしている事だ。一応は自分達の為に使っている事になると思うが流れが悪すぎる。
それから数日経ったある日、遂に好美が守の家に行く日となった。大学を出る直前、先程真希子から携帯にメッセージがあった。
真希子(メッセージ)「総会があるから遅くなるので、ハヤシライスを温めて食べてね。」
守「今日母ちゃん、遅くなるみたい。」
一瞬ホッとする守、しかし安心できたのも束の間。
好美「何をジロジロ見回してんの?」
守「いや・・・、この辺り変態多いからさ。」
好美「それ守もでしょ。」
彼氏の咄嗟の冗談に思わずジト目をする好美、そんな中で何点か確認する事があった。まずは1点目、今までは電車通勤をしていた光だが、満員電車が嫌になり最近は愛車で通っているそうなのだ。それが故に「カフェラッテ」は止まっていなかったが、ただ・・・。
守「わ・・・、忘れてた・・・。」
総会の日、真希子はいつも結愛の指示で来るリムジンで行くので真希子の「スルサーティー」はその場にあった。
好美「あれ・・・、ガラ悪そうな車だね。走り屋の人のやつかな。」
守「誰のだろうな、ほら着いたよ。」
玄関の鍵を開けて彼女を家へと迎え入れると守はすぐ近くの部屋にあるパソコンの画面を確認した、真希子がデイトレーダーの顔をも持つのでパソコンには常に各企業の株価が表示されていた。守は急いでパソコンの電源を切った。
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