人類創造計画
@chill05
第0話 創造主、目を覚ます
「ふぁ〜あ、よく寝た。そろそろボクの世界にも文明が誕生する頃かなぁ…」
大きなあくびとともに、一人の少女が目を覚ます。
均整の取れた顔立ち、艶やかな銀髪、長い睫毛。どこかあどけなさが残る表情と、大人らしい雰囲気が混在している。その造形は、神が作り出したと言っても過言ではない。
ここは文明が超高度に栄えた世界。アースガルド。
科学力がとてつもなく発達した結果、魔法と遜色ないほどの力を彼らは手に入れた。
神域に到達したと表現すればいいのだろうか?
エネルギー問題は解決。超能力としか考えられないような力を、スキルの肉体インポートを用いて可能にした。
瞬間的に移動することも、物質を無から生成させることも。とてつもない武力により戦争もなくなった。
生命の分野でいえば、クローンの創生から始まり、傷の瞬時回復、新種生物の創造などが可能になった。
全てが不自由のない世界。理想郷。それが彼女の住む世界だった。
「どれどれ〜ボクの子供達の文明は…」
そう言って、目覚めた少女は惑星ポッドを覗き込む。彼女の名前は『テラ』
彼女は今、自身の研究に取り組んでいた。
それは、自分たちと同等の科学力を持つ文明的生物が誕生するのにどれくらいの年月を掛ければ良いのか。発展しすぎた彼らが今後も滅亡することなく存続していく事が可能なのか。コレを明らかにするための重要な研究だ。
惑星のミニチュアを用意して、文明が創造されるまでを観測、レポートにまとめるというものだが、創造主である彼女、テラは、人類という種が誕生、文明を作り上げる過程の記録を取る際に眠ってしまったのである。
ある程度は自動記録が働いているものの、それだけではレポートには全く足りない。
「やばば、どうしよぉぉ…ん???ちょっと!?待って待って待って…」
一応自動記録を確認する。
「ん???????」
(確実に時代にそぐわない文明の介入が自動記録に保存されてる。それに発展のスピードが早すぎる。彼らがある程度の科学力を得るのに掛かった時間が、ボクたちの三分の一?)
「バグかな?」
自動記録によれば、その時代にそぐわない異物、コレが誕生した時に異常な文明発展が見受けられる。
「コレを取り除かないと、、、でも直接的に取り除くと傷つけかねないし、、、」
そして少女は思いつく。
「そうだ!コイツらにやらせよう。文明がコレだけ発展してるなら、その知能を見るのにも使える!、、、」
少女の悪巧みが始まった。
————————————————————
初めまして。
私は執筆も初めまして。
ぼちぼち更新していきたいですが、ビューが少なければそのまま消えていきます、多分。
新しい事への挑戦、継続頑張ります。
人類創造計画 @chill05
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。人類創造計画の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます