第68話 ターメイヤと猫(野良猫いろいろ)

 

 エジプトの庶民的朝ごはんの一つでもあるターメイヤは美味しいです!


 ターメイヤは乾燥そら豆から作った、コロッケみたいなもの?かな?

 作り方は簡単?で、


 乾燥そら豆を水につけてふやかす。

 ミキサーに水を切ったそら豆、ディルとかパセリ、玉ねぎ、にんにくを入れてペースト状にする。

 塩コショウ、重曹、コリアンダーパウダーに卵いれてまぜまぜ。

 それを丸くして、ひらたくして、白ごまたっぷりまぶして~

 油で揚げる!

 

 外はかりっ!中はフワジューシーになったらできあがり! 


 エイシというピタパンみたいなパンに、きゅうり、輪切りトマト、レタスとか?

好みで香味野菜もいれて、タヒーナというゴマペーストをたっぷりかけて食べると、滅茶苦茶美味しいぃ~~~!!!


 でも、路上売りの屋台とか、ターメイヤサンドのお店で立ち食いするのが美味い!

 でも、それを他の日本人マダムとかに見られると、「はしたない!」と、怒られることもあるが、美味しい!


そのターメイヤもターメイヤサンドもお店により味も触感も全然違うので、一時期、現地社員のお勧めお店(屋台)を聞いて、あちこち食べに行ったことがある。


 で、そういうお店(屋台)はケバブ屋さんとかも一緒の並びである事も多いので、当然、野良猫だか放置飼いの飼い猫とかが群がっていることも多い。


 美味しい物を食べれて、猫も堪能できるので猫好きには最高の場所でもある。もち常にいるわけではないし、猫を追い払う人もいるので、必ずいるわけではないけど、いるかもしれないかもしれない。(どっちなんだあああ!)


 てなことで、夢乃がターメイヤに嵌っているらしい噂が流れたのは言うまでもない。

 なので、サイード君運転で街中を走っていると、サイード君が

「マダム、あそこのお店のターメイヤも美味しいですよ?買いますか?」

 と、買い食い同伴をしてくれることがあった。


 車を屋台の横に横付けし、降りて買ってきてくれて、車の中ではふはふいただく。

 美味しい!!!


 そのターメイヤ屋には猫が数匹、屋台の下で埃まみれになりながら寝そべり、時々お客が落とすターメイヤやとなりのケバブ屋のおこぼれを拾い食いしている。満腹になると移動して、ひょろりとした街路樹の植え込みの下に行き、涼しそうに寝ている。


 可愛い~~~~。

 でも余りにも汚いので、触るのは厳禁である。

 残念~~~~~。


 ふと見ると、猫達が寝そべる茂みのそばに、コーラのような色の液体の入った、大きな瓶?ひょうたん型の大きな丸い瓶を斜め掛けにぶら下げた男性が、プラスチックコップに注いで売っている。


「サイード君、あれ何?」

「あれはアラスースジュースです。飲んでみます?」

「アイワ!」


 てなことでまたまた買ってきてくれる。

 見た目はコーラ?でも臭いが漢方薬ぽい??


「胃腸にいいんですよ。健康ドリンクです」


 サイード君は一気飲みしてにこりと笑う。なので、夢乃も一気飲みして、ぐは!!と叫んだ。


 まずーーーーい!!!なんじゃこりゃあああああああああ!!!


 アラスースジュースは日本語でいうと、甘草ジュース。紅茶かコーラかと思いがちだが、中身は漢方薬で健康ジュースらしい。体調いまいちだなーと思うと、結構ポピュラーに飲まれているらしい。


 てなことで、マイヤ(水)を飲んでお口直しして車は走り出したけど、振り返るとまた別の猫達が屋台の周りをうろうろしているのが見えた。




追記:

避難してきたランサマと猫の話が重い苦しいので 明るい話をと思い

勢いで大好きだったターメイヤの思い出を書きましたが…

猫度も低いし、着地点がないですね・笑


アラスースジュースはきっと今でも同じ形で売られていると思います。

旅行者にはハードルはいろんな意味で高いと思うけど、トライしてみてください・笑

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