第6話デートの話Ⅲ
前回のあらすじ、0勝2敗で
ショッピングモールで時間を潰した
「席、空いてて良かったわね。」
「この時間賑わってるから空いてないと思ってたよ。」
2人はタイミング良く空いていた座席に座りながらお互いが注文した料理が出来上がるのを待っていた。
料理が出来上がったことを知らせるブザーがなり、2人は各々の料理をバラバラのタイミングで受け取りに行き、先に料理が出来上がった
完食後の腹が落ち着くまでの待ち時間を2人はスマホをつつきながら、流れることなく停滞し続ける息苦しい空気を共有していた。
したいことも無く、ホームとアプリを何度も何度も往復する
(同じ店だからってことで私の分もまとめて会計してくれたけど、このまま払わずここを出たら好感度ダウンかも?)
思い立ったが吉日と、早速実行に移そうと
「そろそろ行きましょ。」
「あ、うん。そうだね。」
(こいつがご飯代の話をしてきたら『割り勘なんてありえないから』って言ってやれば今度こそ私の勝ちよ!!いつでもかかってきなさい!!!)
今度こそ
「それじゃ、出ますか?」
フードコートを出─
「今日はもう行きたいとこない?」
ショッピングモールを出─
「今日はどうでした?」
帰路についていた。
(あ、あれぇ???)
今回の勝敗、勿論
(もう!どうしたらいいわけ!!全く上手くいかないじゃない!…こうなったらやるしかないわね。)
失敗に続く失敗に憤りを感じる
─ガバッ!
勢いよく
「キミ、今日のデート楽しかったって聞いたわよね。私は全く楽しくなかったわ。大体何よその服にその髪型。私みたいな美少女の隣で歩くならもっとオシャレな格好をしてきなさいよ!どれだけ時間かけてるか知らないけど、今回のデートの内容もあなた自身もはっきり言ってゴミ以下よ!!」
人差し指を
急展開に状況を理解できない
(言ってやったわ。本当は全くそんなこと思ってないけど、流石にここまで言えばこいつも私を嫌いになるはず。罪悪感は凄いけれどこれでいいの…別れた後の辛さに比べたら私程度の女に言われるなんてなんともないはず…)
しばらくの沈黙に比例するように罪悪感が
「わかったかしら。それじゃあわたし帰るから。」
プイッと顔を背ける淡々とした足取りで駅へ向かった。
いいの…これもこいつのためだから…
本当なこんなつもりじゃなかった。もっと自然な流れで気付かぬうちに好感度を落とし、
(上手くいかないなぁ…本当はもっとちゃんとできるはずだったのに。ほんとにダメね私…)
後ろにいるあいつは今どんな顔してるだろうか…
罪悪感が心臓を今にも粉々に潰してしまいそうな程強く握る。
それでも歩幅は変えず、淡々とあくまで冷徹に。それだけを努めた。
──パシっ
瞬間誰かが
───────────────────
少しでも興味があればハートや星、コメントなどしてくれたら私のモチベに繋がるので気軽にお願いします。
とある方がこんな感じで後語り的なのをやっていたので、パク、リスペクトさせてもらいました。
毎回書くわけではなく、不定期に載せようかなと思います(あと字数稼ぎも)
ですので、あったら(あーまた変なの書いてるよ)感覚で読んでもらえればと思います。
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