第6話

 他からの仕事の話をするわけにはいかない。問いかけに答えない私に耳障りな笑い声が浴びせられた。

「イヒヒ、言わなくたって、わかる。図星だろう」

「違うね」

「嘘を吐くなって。そこいらの連中は今、目の色を変えてトリグッズを追っかけてる」

「そう言うアンタはトリグッズを追わなくて良いのかい?」

 相手はキヒヒと笑って答えない。

「何だよ、気になるな。何か知っているのなら、教えてくれたっていいんじゃないか?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る