第4話

 トリグッズ捜索隊結成の噂を聞きつけ自ら参加を願い出る人間がいたと知らされた。一切が秘密の話だったから、どうやって情報を入手したのか不明だが、その人物は「自分に任せてもらえればトリグッズの取得は簡単だ」と言ってきたそうだ。

 自分は以前からトリグッズを調査していたと、その人間――実際に人なのか不明だ。正体はAIかもしれないし、未知の知的生命体かもしれない――は言った。いわば、その道のプロなのだそうだ。プロの自分が捜索に加われば事は容易い、すべての権限を委ねてもらえば絶対確実だ……その分の報酬はたっぷりいただくがね、と自信たっぷりなので、逆に怪しく思い断った、とのこと。

 吹聴するときは加減が大事なのだ。

 そういう点では、私は信頼されるタイプだと思われる。自慢話は基本、しない。

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