始業式・・・2

6年生の教室きょうしつまえり出されたクラスえの大きなかみ

わたしたちは登校とうこうしたじゅん確認かくにんする。


わたしは2組。

そして、結城ゆうき君は、、、


緊張きんちょうする。


結城ゆうき君の名前なまえを2組の名前なまえの中から見つけ出す。


こころの中でねてよろこんだ。

神様かみさまありがとう!


親友しんゆうのななちゃんがこっちに向かって歩いてきた。

「見た?わたしたち同じクラスだよ!」

私はあわてて、くびたてる。

「うんうん、見た見た」

本当ほんとうは見てないけど、いきおいで「見た」と口をつく。

ななちゃんが、ちょっとこわかおをした。

美羽みわは、だれかさんと同じクラスになれるかどうかの方が重要じゅうようだもんね。でもでも、私の事もちょっとは気にしてよね」

わたしはあわてて、わけする。

「ごめん、ごめん、まずはね、彼がどこのクラスか確認かくにんして、それからななちゃんの名前さが予定よていだったの。わたしがななちゃんの名前さがすよりさきにななちゃんがこっちにきただけだよ」

あせると手がうごく。

ななちゃんはわたしの手を見た。

そして、わたしの右手みぎてって今度こんどわらった。

「うん、わかったよ。美羽みわ必死ひっしで私に話してくれてるからゆるす」

わたしはホッとしてその手をにぎかえして、二人ふたり、手を繋いで2組の教室きょうしつはいった。

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