4 義眼の片隅に(後編)(ヴィーニュ王国カンタン・クノー宰相視点)
いったい、どうしたのだろう?
「ミエル・オス……どこかで、
「どうした?」
「
スッキリしました」
いやいや。
王宮警察官
「
私は
あの
しかし、
「ヴィーニュ
プラトール
私は
どうして。
どうして、あの子は
私の、宰相の
そんなこと、
どうして、
何故だ!
「
義眼がまた割れてしまいます」
色の
この国の
だから、色を識別するときだけ、
私はラロと補佐官のシャルルに
「……よし。
クレメン
そして、ヴィーニュ少年兵が
シャルル」
「
「
「
「
私も、ヴィーニュ王
でも、それがだんだん、
両親の
「
私は
シャルル・レッドから、シャルル・ムーランと名乗りを変えました」
シャルルは
何も
「
「ええ、
しかし、シャルルは父親のことよりも、ミエルの
「その義眼職人の子はヴィーニュ少年兵の
そんなこと、
まさか、クレメン統領国への技術
「いいや、それは無い。
ミエル・オス。
世界
技術流出など、王
国王と王女はまともでは無いが、王妃陛下はまともである。
王妃陛下は戦後も、
「国の
「わからない。
名
私が
ありえないミスだ。
ラロ、
「派兵
そうそう、
ラロは
「
戦争へ行かなかった義肢職人とその
そして、
「どういうことです?」
「シャルル。
あの子は、『
魔術の
ありえない。
ここは王宮
王宮
コトンッ。
「
王宮警察として、
しかし、
ラロは何かしようにも
そんな
「これ、
「……いや、
「戦後の
ラロはシャルルの
「いや、そうなると、ラロに
これは
「では……そうですね。
私は
見なかった、
ラロは何とか床にうつ
「そうしてくれると、
しかし、わかってしまう。
「ミエル・オスからだ」
「
クレメン統領国の少年兵は親や家族、
亡くなった少年兵の
シャルルは宰相補佐官として、「
しかし、何も
「だが、王宮では無いだろ?」
私は箱にくっついていたメッセージカードを
「『これはミエル・オスの
黒い箱には、メッセージカードがついていた。
「……クレメンの
「軍脳。
……あっ、聞いてません!見てません!」
ヴィーニュ
ならば、何故「退役少将」と書かなかった。
この箱は、「
黒い箱の
義眼一つ一つが、
何も書かれていなかった。
「何でしょう?
灰色の箱から
私の目には、灰色だったはずの硝子箱が「
そして、何も書かれてなかったはずの便箋に、
死んでいないのに。
どういうことだ。
この手紙の
彼女を
それは
たった一人の子どもか、
何故だ。
軍脳。
何故、ミエルの届け物を
この手紙を
どうか、わたしのことは死んだ者とお思いください。
もう、お会いすることはかないません。
おじ様のパイをもう
さようなら。
ミエル・オス
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