第11話 唐揚げにマヨネーズ

僕はある発明を思いついた。


「唐揚げにマヨネーズ!」


僕がそう言うと清空さんが一口頬張る。


「うまい!なんだこれ!初めての料理だぞ!」


「え?」


「料理登録できるんじゃないか?」


焔くんもテンションが上っている。


「料理登録?」


僕は首を傾げる。


「料理ネットワークに登録してレシピを提供するの!

 レシピを見てもらった数によってお金がもらえるんだよ!」


シエラさんがそう教えてくれた。

クックパットみたいなものかな。


「登録するにはどうすればいい?」


「よし!ソラはまずネットワーク魔法を覚えよう!」


「なんですか?それは……」


「ネットワーク魔法があれば何でも検索できるんだ。

 ほらこうやって……」


万桜さんがそう言って手のひらを広げると映像が流れる。

ドラマかな?


「あ、ボタンとバラだ」


なんか聞いたことのあるドロドロしてそうなドラマのタイトルだ。


「シエラさんも見ているの?」


万桜さんが喜ぶ。


「うん!ソラにもわかるように説明するね!

 猪専門の狩人ボタンと花売りの少女バラの恋愛ドラマなの」


「そうなんだ……」


良かった純愛そうなドラマだ。


「ソラはこっちのほうが好きじゃないのか?」


かみさまが映像を出す。

なんか海で男たちが戦っている。

もしかして……


「ワンピース?」


「おお!知ってるのか?

 ワンピースVSツーピース」


知らないやつだった。


「ひとつなぎの服か。

 シャツと服が別れた服か。

 意見が別れた男たちが戦うアクションアニメだ」


「……」


くだらない。


「最近、謎のスーツ軍団。スリーピースも現れて暑いよね!」


丹歌くんが小さく言う。


すると焔くんが言う。


「ソラは、男だ。

 こっちのほうが好きだ」


焔くんがそう言って何か映像を出そうとしたら……

清空さんがげんこつを焔くんに浴びせた。


「なんだよ。

 女の子が裸で抱き合うドラマじゃん!」


焔くん、少しそれ興味ある。


「もう一発殴られるか?」


清空さんが怖い。


「でもどうやるんですか?」


「ネットワークキャンディをやろう」


「え?」


「これを食べれば魔法を習得できる」


清空さんはそう言って僕の口の中にキャンディを入れた。

キャンディは一瞬で口の中に溶けた。


「手に魔力を込めて」


シエラさんがそう言って僕の手を握りしめそっと開く。


「今から料理ネットワークのアドレスを送るね」


すると僕の頭の中に何かがつながる。


僕の手のひらに料理サイトが出てきた。


「これが料理ネットワーク??」


「ああ。さぁ料理名を頭で入力だ」


「ええっと……

 親子揚」


僕は料理ネットワークで料理を登録した。

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