主人公・ジゼルは、女勇者として15年間王国を守ってきた。そんな彼女は勇者引退後、幼馴染のアーサーから求婚され、辺境伯夫人となる。
女勇者の嫁入り、という設定からわくわくさせられます。今まで戦いに身を投じてきたジゼルの『誰かを守るために行動する』、かっこいい姿はもちろん、イケメンに成長したアーサーに戸惑っている様子は可愛らしいです。
ジゼルは、辺境伯夫人としての振る舞いを覚える一方で、エルフのジルと森で出会います。ジルから、興味深い薬草の話を聞き、知らないことを知る面白さに気づくのです。
新たな自分の目指す場所を決めたジゼル。形は変わっても『誰かを守りたい』という想いは変わらないところがすごく素敵でした。やりたいこととやるべきことで悩んだり、すれ違ったり…読み応えのある作品です。
とっても面白いです!ぜひ読んでみてください。