アインウントツヴァンツィヒ 過度な危険は冒さない情報収集
「御疲れ様でした。フロリアーヌ女史」
「御気遣い頂きまして、心底よりの御礼を申し上げます。
衛兵隊の隊長が立ち去れた後に、フロリアーヌ女史の耳元に口を寄せて
「見せ付けてくれるな」
「あれだけの美少女なら気持ちは解るけれどな。俺達も行こうぜ」
「ああ。そうするか」
衛兵隊の隊員達も隊長の後に続いて、
「あのまま隊長様の同伴者として、共に奥へと連れて行って欲しいと御願いをするべきでした」
フロリアーヌ女史が、美しい
「御気持ちは解りますが、
自分の言葉にフロリアーヌ女史は、美しい
「はい。
十代後半の画家志望でもある芸術家の卵のグリザイユ君は、自分達とは別行動で情報収集を行っています。
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