第2話 イッカク君――イケメンの証
進化論を語るとき、やはりイッカク君は外せない。あの長く伸びた角は、歯がながーく伸びたものだそうである(なので、厳密には牙)。あれが長いほど、イッカク君の世界ではイケメンということになるそうだ。つまり、もてまくりで、子孫を残せるそうだ。これで他の哺乳類の世界で見られるごとくのオス同士の血みどろの争いを避けるを得ていると。
確かに、以前、テレビで海面から牙を出して長さを競っている様を見たことがある。ほほえましいというか、なんというか。
個人的に気に入っているのは、あの牙が特に何かの役に立つ訳ではないということ。実際のところ、異論もあるようだが、でも、それだと、メスに無い理由が説明つかない。
まさに、無用の長物。
やるね! イッカク君。
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