なまり

 ある日、私のクラスに転校生の女の子がやってきた。しかし、恥ずかしがり屋なのか、ほとんど喋らない。たまに喋っても下を向いて小さな声でボソボソ話すだけ。


 先生が言うには、彼女は地方の出身で、喋るとなまりが出るのを気にしているそうだ。事情を知った私は彼女に話しかけた。


「大丈夫だよ。私はなまりとか気にしないからさ。友達になって私といっぱいお喋りしよ」


 私がそう言うと、下を向いていた彼女は顔を上げて、笑顔を見せた。


「……うん、ありがとう。これからよろしくね」


 転校生がそう言うと同時に、彼女の口から鉛玉が発射され、私の脳天を貫いた。

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