ドキドキハーレム生活!
高校生の俺は父と2人暮らし。母は俺が小さい時に亡くなっている。
高校卒業を控えたある日、父が俺に大切な話があると言ってきた。
「実は父さん再婚しようと思ってるんだ」
突然のことに驚きはしたが、俺は別に反対はしなかった。父はちょっと雑なところがあるけど、今まで俺を男で一つで育ててきてくれたし、そんな父には幸せになって欲しいと思ったからだ。
次の休みの日、俺たちが住む賃貸マンションに父の再婚相手が挨拶に来ることになった。インターホンが鳴って玄関へ行ってドアを開けると美しい女性が立っていたので俺は驚いた。
「父さん、こんな美人な人と結婚するなんてすごいね……」
俺が父に耳打ちする。
「まあな」
父は笑って小さな声で囁いた。父の再婚相手、つまりこれから俺の義母になる女性は俺に丁寧に挨拶する。
「初めまして。今日はよろしくお願いします。さぁ、みんなも挨拶して」
「みんな?」
他に誰か来ているのだろうか。俺が不思議がっていると、義母の後ろから俺と同い年くらいの女の子が出てきた。
「こんにちは、初めまして。これからよろしくねお兄ちゃん!」
女の子は元気よくそう言った。
「お、お兄ちゃん? この子は?」
「私の娘です。高校1年生だからあなたの妹になるわね」
義妹は義母に似た美人。こんなかわいい義妹ができることになるとは嬉しいやら恥ずかしいやら。でもこれから楽しくなりそうだ。
「ほら、みんなも入ってきなさいよ!」
「え、他にもいるの?」
俺が驚いていると、玄関に続々と女の子が入ってきた。
「こ、こんにちは……次女です……」
「初めまして。私三女です。よろしくお願いします、お兄さん」
「四女です。まあよろしく」
「ボクは五女でーす! よろしくね兄貴!」
「六女だ……以後よろしくたのむ」
「あたしは七女よ。おにーちゃんができてあたしうれしいなー」
「はちじょです。よろしくおねがいします」
なんと義母とその長女に続いて、7人もの女の子が家に入ってきたのだ。まさか八人姉妹だったとは驚いた。しかも義母に似て全員美人ときている。
こんなに大勢のかわいい義妹と一緒に暮らすことになるなんて、まるでゲームか漫画の世界の主人公にでもなった気分だ。心配もあるが、正直これからの生活が楽しみでたまらない。
しかし、俺はふと疑問が湧いてきたので、それを父に聞いてみる。
「そういえば父さん、家はどうするの? みんなで暮らすにしても、このマンションじゃ入りきらないだろうし」
それを聞いて父は笑って答えた。
「そうそう、それなんだけどな。家を一軒借りようと思ってるんだ。でもこれだけの人数が暮らさせる家だから家賃も高くてな……そこでお前にお願いなんだが、高校を卒業したらマグロ漁船に乗ってくれないか? いやー、こう大家族になると家賃以外にも色々とかかってさ、家計がピンチになりそうなんだ。お前が漁船に乗ってくれたら金も手に入る上に、1人分の生活費が浮くから大助かりなんだ。なーに心配いらないよ、5年に一回ぐらいは日本に帰れるそうだから……」
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