時代の流れ

 俺はとある温泉地に旅行に行った。以前にも来たことがあったが、昔に比べてだいぶ寂れているようだ。まあ、これも時代の流れだから仕方ないのだろうな。


 旅館に荷物を置いてから、近くを散策していると風俗店が密集した場所にたどり着いた。


「へえ、こんなところに風俗街があるとは知らなかった。せっかくの男の一人旅だ。行ってみよう」


 俺はソープランドに入店し、おすすめされた巨乳の女の子を指名した。やがて女の子と対面する。


「よろしくお願いしまーす」


 見本の写真では顔にモザイクがかかっていたためよくわからなかったが、想像していたよりずっと綺麗な女の子だった。スタイルもいい。


「あ、はい。よろしく」


 俺はそう言って挨拶がわりに女の子の胸を揉んだ。その瞬間女の子は叫び出す。


「キャー! 何すんのよこの変態!」


 女の子の声を聞いて店の男性スタッフがやってきた。


「どうかしましたか?」


「この人私の胸を触ったんです!」


「何! それは許せん!」


 俺は男性スタッフに拘束され、やがて通報を受けてやってきた警察官に逮捕されてしまった。


 昔と違ってセクハラに厳しい世の中とはいえ、ソープランドでお触りしただけで逮捕されるとは。まあ、これも時代の流れだから仕方ないのだろうな。

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