カードゲーム
定職につかずに実家でダラダラと暮らしていた俺は、ある日ネットで良い情報を手に入れた。
最近カードゲームのカードの値段が高騰しているらしい。多くの人がカードを大量に買い込んで高額で転売しているのだという。
「よし、俺もやってやろう。カードについてよく知らないけど」
それからの俺の行動は早かった。借金をして、その金でカードゲームのカードを買うことにした。カードゲームについて素人の俺は、とりあえず1番人気のあるカードゲームを大量に買い込む。そして、フリマサイトやオークションサイトに出品した。
しかし、俺の出品したカードは全然売れない。他の人が出品しているカードは高額で売れているのに、なぜだろうか。
困った。これでは借金が返せない。仕方ないので値段を半額に値下げしたが、やはり売れなかった。もうどうしようもない。
「なんでだ。なんで売れないんだ。このカードゲームは世界中で大人気のはずなのに……」
大量のトランプの在庫に囲まれた部屋で、俺は頭を抱えて嘆いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます