遺骨
ある大金持ちの家の大旦那が行方不明になった。
ある日の夕方、散歩に行ってからいつまでたっても帰ってこない。警察や地元の消防団などの必死の捜索にも関わらず、大旦那は発見されなかった。
そして、あっという間に1ヶ月が経った。大旦那は未だに見つからない。高齢なこともあり、おそらくもうどこかで亡くなっているだろうと言われていた。しかし、大旦那の息子は捜索を諦めなかった。
「確かにもう父は亡くなっているかもしれない。でも、せめて父の遺体、いやもう骨になっているかもしれないが、父の遺骨だけでも見つけて先祖代々の墓に葬ってやりたい。皆さんお願いです。どうか父を見つけてやってください。父を見つけた人には賞金を出します。100億円です」
その後、大旦那の家は白骨死体を持ってきた人で溢れかえることになった。その数は100人を超えている。この中の一つが本物の大旦那の骨なのだとしても、残りの骨は一体誰のものなのだろうか。
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