魔法のランプ

 俺はどんな願いでも叶えてくれる魔人を呼び出せるという魔法のランプを手に入れた。半信半疑ながらランプを擦ってみると煙と共に魔人が現れた。


「どんな願いでも3回叶えてやろう」


「ほ、本物だ! ちょっと待ってくれ願いを考えるから!」


「わかった、ちょっと待ってやる。願いは後2回だ」


「ふ、ふざけるな! あれが願いなわけないだろう!」


「わかった、ふざけない。願いは後1回だ」


「え!? そんな!? はぁ、もういいや……俺の最後の願いは……」


「もういいのか? 欲のないやつだな。ではさらばだ」


 そう言って魔人はランプの中に消えていき、二度と姿を現さなかった。

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