俺氏、新しい友人?が出来る
という訳で土日が終わり、月曜日となった。
なんか俺の知らない所で土日の間に俺の部下達が俺が面白い楽しそうと思えるようなイベントを企画して各々でやり始めたらしいっている事後報告をアンクルから貰った。
俺が少しでも楽しいと思って生きられるように人生を謳歌出来るようにするのが眷属である私たちの役目ですだって。
マジで俺の眷属優秀やな。一応俺の為を考えて良い人が死んだり、他の人に多大な迷惑がかかるようなことはしないようには配慮もしてくれるらしい。
多分。きっと。おそらく。知らんけど。
まあ、という訳でワクワクのウキウキの授業に向かいますか。
因みに月曜日の授業は午前がクラスごとに集まって事務報告等含む、クラス交流時間だ。
午後の授業はそれぞれが選択した物を受ける形であり、俺は心理哲学論という魔王殺しの英雄学園にも存在していた授業を取っている。
内容は心理学系統&哲学的な話をする講座で、ゲーム時代も何故か内容が無駄にしっかりしてたことで話題になったりならなかったりした授業だ。
この授業の先生はぱっと見は杖を突いていて腰の曲がった老婆なんだけど、中身はハーフエルフで年齢こそ86歳と見た目通りの年齢をしてるけど、実際は人間で言うところの16~17歳程度かつ、緑髪巨乳のエロフさんな見た目をしていて紳士から非常に人気のキャラだ。
何故姿を老婆にして隠してるかというと、ハーフエロフじゃなかった、ハーフエルフがこの世界では迫害を受けたりしているからってのが理由だ。
ラノベあるあるだけど、まあそれはそうだよなって話ではある。
だってエルフの本来の寿命が人間の数十倍以上である2000年以上、ハーフエルフは人間の5~10倍である500年程度。
この時点で寿命の差からハーフエルフとエルフは一緒に暮らすことが出来ない。
もちろん、人間の寿命はハーフエルフの500年には遠く及ばない数値であり、どれだけ足掻いても普通の人間は100年が限界である。
となると人間と一緒にいても馴染めることが難しい、それは差別されるし姿を隠すわなって話だ。
俺とか、俺レベルに強くなれば寿命という概念が消え失せるけど・・・。まあ、うん、それは例外中の例外ということで。いやマジで。例外が過ぎるわな。俺とかもう神と変わらんし。
さて、話を戻して教室に着いた。
ちょっと早く来過ぎてしまったか、先生はもちろんのこと、モブイもいなければ主人公もどきももいない、一言で言えば俺の知り合いが一人もいないのだ。
ちょっとだけ寂しさを感じるな。
少しだけセンチな気分になりつつも、椅子に座って、今読みかけてる本を取り出す。
「おはよう!グレン君」
「おはようだファーーー」
いきなり初対面の女子生徒に話しかけられてしまい反射的に挨拶を返してしまう。
オタクに優しい清楚系ギャルってイメージがぴったり当てはまりそうな、金髪で活発的な感じでボディタッチが多くてでもガードが案外硬くて、色んな男子を勘違いさせるタイプだ。
こんな魅力的なキャラ原作にいるにはいるけど、2年の先輩だった筈だから違う。何より、その先輩の髪の色は赤色だ。
となると俺が原作をめちゃくちゃにした結果生まれたないし、元からいたけど原作には出ていなかったってことか。
「フフフ。そのファーーーって言葉とっても個性的で素敵だね」
「それは嬉しいことを言ってくれるファーーー」
正直、そこまで嬉しくはないが何となく世辞で返す。実際この魂レベルでしみついたファーーーに鬱陶しいという感情を抱いてる時があるからな。
「どういたしまして。あのね。私グレン君と仲良くなりたいなって思うの。私と友達になってくれる」
「もちろんいいファーーー」
可愛い女の子と友達になるのを拒否する理由なんてないわな。
「ありがとう。嬉しいな。あ、そういえば自己紹介をしてなかったね。私の名前はカタリナ。ただのカタリナだよ。普通にカタリナって呼んでね」
俺に握手を求めて来たので応じて握手する。
思いの外手の皮は厚く、剣だこがあるのを確認出来た。
一応Aクラスにいるんだから、それ相応の努力をしてきたのだろうなと思うと、何となく好感が持てる。
しかし、カタリナ・・・どこかで聞き覚えがって、まあよくある名前か。忘れた。
「よろしくだファーーー、カタリナ」
「うん、よろしく。それでグレン君に質問なんだけどさ。良い?」
「ああ、もちろん大丈夫だファーーー」
「グレン君って、本好きなの?その本私も好きなんだ」
「人並みには好きだと思うファーーー。カタリナもこの本が好きってことは読んでるってことファーーー」
「うん。でも、その本の今の最新刊って確か21巻じゃなかった?グレン君の持ってるの22巻だけど、もしかして私が知らないだけでもう新刊出てたの?」
最新刊?あ、そういえば俺アンクル商会の伝手を使って優先的に最新刊を貰ってるんだった。この本、未発売じゃん。
「いや21巻が最新刊だよ。俺はアンクル商会のコネで発売前に貰っただけだファーーー」
「え~~~、何それズルい。じゃあ読み終わったら私に貸してよ」
さり気ないボディタッチを交えてくる。
やっぱりオタクに優しい清楚系ギャルだ。
という訳で俺は残ってるページを超絶速読スキルをオンにしてパラパラとめくる。
普段は本を読む楽しさが減る感じがして使ってないけど、しょうがないという奴だ。
「はい。読み終わったから貸すファーーー」
「ちょっと、待って。今の一瞬で読んだの?何それグレン君凄い」
「ありがとうだファーーー」
「じゃあ、ありがたく本借りるね。・・・良かったら授業始まるまでお話でもしない?同じ趣味を持つ人少ないからグレン君と出会えて今とっても嬉しいんだ」
「そうか、まあ俺も暇だったし軽く雑談でもするかファーーー」
俺の机の上に腰をかけるカタリナ。
学園指定のスカートな為に生足というか太ももがはだけて見えて、何というか凄くエチチです。
つか、鍛えてるからかカタリナの太ももムチムチやな。これは紳士受けが良さそうだ。
かくして暫くカタリナの本の話題について話すのだった。
割と楽しかったです
やっぱり趣味のあう人との会話は楽しいわ。
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