俺氏、共同研究をする
俺とアーゲインストとで魂について色々と研究をし始めたら午前の授業が終わっていた。
正直、思いの外盛り上がってしまった。
俺が魔王殺しの英雄譚にて知る愉悦王・アーゲインストは愉快犯で狂人で倫理観を捨てた化け物であった。
自分の愉悦の為だけに魔王を裏切ったり、人間の友人を殺したり、大量殺戮をしたり、露出(大事な事)をしている。
絶対に相容れない存在であると思っていた。
思っていたのだが、何というか割と話の分かる奴だった。
おそらく根っこの部分はそこまで変わってないとは思う。
興味が愉悦から研究に移動しただけだ。
相変わらず倫理観は存在してないし、人を人と思わず、命を命と思わず、嬉々として命をこねくり回している。
ただ、それはある意味で俺にも言えたことである。
犯罪者やし魔物やし、別にいっかという結論の元、魂を命を弄びまくっている。実際にそれで心の底から良いと思ってるし、この結論を変えることはないと思う。
かくして倫理観の欠けた者同士かつ、互いに魂について研究して色々と知りたいと思っていた。
俺には魂を割と自由に弄れる力が、アーゲインストには知識があった。
そんな二人が揃ったんだ。
それはまあ、割と楽しく研究出来るわなって話だ。
かくして数時間程度の研究で大きく3つ面白いことが分かった。
1つ目・無垢なる魂は同種族限定ではあるものの、しっかりと意識が形成されている魂と拒絶反応なく合成が可能であり、合成すれば魂容量が大きくなり強くなれる。
2つ目・魂容量合成は限度5回であり、5回以上合成をしようとしても上手く合成が出来ない。
3つ目・魂容量を元の状態の倍以上の大きさにすると肉体が耐えきれずに爆散死する。
これはおそらく肉体強度的に耐えきれてないので肉体が強ければ耐えられるかもしれない。
ここはまた実験が必要である
以上だ。
割と興味深く、もっと実験をして検証を重ねれば更に様々なことが分かるであろう。
ただ、取り敢えずは区切りの良い所まで実験が終わり、これ以上の実験となると更に実験用の死刑囚が必要になるのだが、俺とアーゲインストで使い過ぎたてしまったので数が大分減ってしまい、その補充(死刑レベルの犯罪者の逮捕)には少し時間がかかりそうではあるので、また今度という形となった。
それに丁度良く授業の時間も終わったしね。
「さて、じゃあ俺は飯食べに行ってくるファーーー」
自分の小城でメイド達が用意してるであろうご飯を食べに行くつもりだった。
「う~~~ん。では私もご一緒してもよろしいでしょうか?」
一応楽しく一緒に研究したとはいえ、この愉快犯を俺の小城に招待するのは嫌だな。
・・・・・・・・・
しょうがない学食にするか。
「オッケーだファーーー。じゃあ学食にでも行くかファーーー」
「う~~~ん。学食良いですね。マーベラスですね」
俺とアーゲインストの二人で食堂に向かったのだった。
――――――――――
大学が始めってマジで吐きそうなくらい忙しい、何をとち狂ったのか、月火水金1限から入ってるから朝7時に起きて、自転車10キロ漕いで大学まで向かうっていう。
ファーーー。眠い。バイトやめたい。
という訳でバイト辞める為にも頑張ってコツコツ小説を書いていきますので応援よろしくお願いします。
補足説明
主人公とアーゲインストは一緒に研究をして割と仲良くなっちゃってます。仲良くなってしまいました。
今回の話でしれっと愉悦王・アーゲインストの悪事が出てきました。
一応、現在出している愉悦王・アーゲインストの悪事の説明。
魔王殺しの英雄譚の本当の本当の一番最初の序章にて、主人公の住む村を滅ぼした上で主人公の親友とお父さんをぶっ殺してます。
その他、終盤にて心の底から魔王様を敬愛し尊敬していましたが、愉悦の為だけに魔王を裏切って主人公の側についてゲラゲラと笑う。
人間の友人(美少女)と仲良くなって恋心すら芽生えて来て、他の魔族達からは疎まれても尚、その少女のことを守り続け、これからも君を守るよ的なことを言っていたけど、もし今自分が裏切ってこの少女を殺せば、死に際に彼女はどんな顔を見せてくれるのだろうかと思い至り殺害。
何となく気が向いたので、その少女を殺す前にその少女の昔住んでいた町の住民を皆殺しにする。
愉悦を味わう為だけに人間のふりして、一人、冒険者パーティーに参加する。
何度も命の危機を救って信頼させてから嬲り殺して愉悦に浸る。
う~~~ん。こう書いて見ると、愉悦王・アーゲインスト、マジでぶっちぎりで狂ってるわ。
よくこんなんと主人公仲良くなれるな。
いやまあ今は愉悦から研究に興味が移ってるけど。それでもだな。
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