俺氏、真面目に授業を受ける


 教室に入った俺だが、パっと知り合いを探してみたがいなかったので誰も座っていない、後ろの方の席のところに一人で座っている。

 因みに机は4人で座れる、小学校の理科室にあるような机だった。

 座ろうと思えば誰でも隣に座れる感じだ。

 周りの人たちは4人か3人くらいで固まって座っている。普通に仲が良さそうで楽しそうだ。


 ・・・・・・・・・

 

 少し悲しいというか寂しい。

 何故誰も俺の隣に来ないのか不思議に思ったが、教室のすぐ側でパラケル先生と俺のあのやり取りを見たら、俺と一緒の机に座るのはそこそこに難易度が高いなと思い一人納得した。


 ついでに割とそこそこの人数が俺を尊敬の眼差しで見ているから、多分俺のことを知っている気はする。

 俺の事を知らなかったAクラスの連中とは大違いやな。

 いやまあ、錬金術講座なんで必然的に錬金術という物ごとに対してある程度の興味がなければ取らない授業だからな。

 肩書的には世界の経済を支配しているアンクル商会に所属している全ての錬金術師達の統括者であり最も錬金術において実力を持った錬金術師というのが俺になるからな。

 まあ、知っているか。


 一般人からしてみれば、特定のジャンルのトップ聞かれてもすぐに答えられない場合は多いけれど、そのジャンルが好きな人からしてみればすぐに答えられる的な物かな。

 知らんけど。


 なんて一人でくだらないことを考えていたら、パラケル先生が教卓の上に上がった。


「さて皆、こんにちは。俺の名前はパラケル・ススラ。この授業の担当教員だ。

 得意属性は医療魔術でレベルは7、錬金魔法の方も同じくレベル7だ。

 グレン・アスフォール様と比べれば若輩者ではあるが、それなりの実力はあるつもりだ。

 この授業では錬金術の基礎から始めて、一人で簡単な錬金アイテム程度であれば道具なしで自作出来るということを目標にしたいと思っている。

 まあ、皆が楽しいと思える授業になるように工夫をするから、半年間よろしくな。

 さて、という訳で今日、記念すべき第一回の授業は錬金術という物を行う上で必要な心構えについて話しつつ、最後に簡単な錬金をやって終わろうと思う。

 おそらく早めに終わると思うからラッキーと思ってくれ」


 かくして授業が始まった。


 パラケル先生の考える錬金術師に必要な心構えというのは、中々に興味深い内容であり、割と面白かった。

 パラケル先生らしく、錬金術は人を傷つける道具も生み出せるが、人の生活を豊かにする道具を人の命を助ける道具を生み出せる、素晴らしい物であり、これから教える錬金術を使って人の命を奪い傷つける様な真似はしないで欲しいって形の話だった。


 まあ、人やら魔物や魔族を傷つける所か殺傷する神器等を量産している俺はパラケル先生の心構え的にはぶっちぎりでアウトだな。

 ファーーーwww。

 いや、悪人だしセーフかな?

 ・・・セーフなのか?知らね。正直どうでもいい。


 心構えうんぬんかんぬんが終わった後の簡単な錬金も俺にとっては寝ながらでも出来る様なガチの初歩の初歩である水と水を錬金して、重量が増えた重水を作る作業だった。

 適当に作った後は暇だったのでエリクサーを量産してた。

 パラケル先生以外は俺が作ってるものがエリクサーだと気が付いていなかったが、気が付いてしまったパラケル先生は普通に驚いて気絶しかけていた。

 たかだが、学園の生徒達が授業で使う程度の設備でエリクサーを量産するって割とヤバいことだからな。

 まあ、俺にとっては余裕のよっちゃんって奴だ。


 暇つぶしのエリクサーを量産し終わった後、授業は終わり、そのまま解散となった。




――――――――――


 他の授業を何にしようか悩み中。


 それは更新が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

 普通にバイトがクソ程忙しかったです。

 バイトをやめる為にも、もっと頑張って書かなければ、皆様よろしければ応援の方よろしくお願いいたします。

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