俺氏、腹を抱えてファーーー、wwwwwwする。


 今日は木曜日である。

 木曜日の午前の授業は錬金講座である。

 俺が最も得意とする錬金魔法の授業だ。

 正直、楽勝以外の何者でもない。

 下手しなくても昨日みたいに、何もしなくても単位確定で貰える確定すらある。

 というか、貰えるだろうな。


 だって、この世界で俺よりも錬金魔法が得意な人なんて存在しないだろうからな。

 

 まあ、いいや。ボチボチ授業に向かいますか。


 因みに今日は普通にしっかりと起きれた。

 夜は吹っ切れてクロとファーーーしてたけど、二日連続で寝坊をするのは嫌だから、セリアに起こして貰った。

 完全な事後が見られたけど、まあ、バレてるし問題はないだろ。


 という訳で指定された教室に向かう。

 普通に授業前なので廊下には生徒達がしっかりといて、賑わっていた。

 中にはカップルとかいて、何というか凄く青春だった。 

 いいね。青春。凄く良い。

 今の俺には・・・やろうと思えばやれるかもしれないけど、まあ、うん。

 青春したいかどうかと言えば、微妙なラインだな。

 精神年齢的な問題もあるが、何より、アンクル商会の錬金部門の統括者という地位があるから、俺にすり寄ってくる女性って地位&お金が目当ての可能性がある。

 そもそも論として俺に好意を寄せてくれる人、今の所全員俺の部下だし、部下との青春?って、いや、それは昼ドラやん。

 タイトルにすれば会社で社長とイケナイ関係ってか。ごめん昼ドラちゃんわ、それもうただのエロ本や。

 アンクル商会とダーネスが凄すぎるのが悪い。


 ファーーー、なんか下らないことを考えてたな。

 とっとと教室に向かおう。


「あ、お前は昨日の卑怯な奴」

 いきなり女子生徒に指を指された。

 何となく見覚えのある顔な気がするが、一体誰だ?

 ・・・・・・分からん。思い出せん。

 

 まあ、どうでもいいか。

 という訳で気にせずにそのまま歩き出す。


「おい、お前。無視をするな」

 肩を掴まれそうになるから、避ける。


「ちょ、え?今の何で避けれるの」

 関わっても面倒そうなので引き離そうと早歩きを始める。

 少し歩いた所で、ガタイの良い男子生徒が目の前に現れる。

 

「あ、ガレン、丁度いい所にいた。そこの卑怯な奴を捕まえて」

 

「コイツを捕まえればいいのか?」

 俺に向かって手を伸ばす男子生徒、身長は俺よりも高く威圧感があるが、俺はこんな奴よりも何十倍も大きなドラゴンや巨人を殺したりしている。

 正直、何も怖くない。

 腹に向かってかなり手加減をした上でパンチを一発入れる。


 グハッ


 腹パンされた痛みに悶絶して倒れ込む。


「お、おい、お前、俺が、誰だか分かってるのか、こんなことをして、ただで済むと、思っているのか」

 割と死にかけたようなか弱い声で脅迫してる。

 正直、何も怖くない。


「ファーーー、知るわけがないし、知ろうとも思わないファーーー」


「ふ、ふざけやがって、俺はなぁ。あのアンクル商会の十二統括者の一人と知り合い何だぞ。爵位もこの国では上位である伯爵家だ。お前とは住む世界が違うんだよ」

 痛みから少し回復したのか、怒りでアドレナリンが出まくってるのか知らないが、立ち上がり激高して怒鳴る。


 何だコイツは馬鹿なのか?


 現在公開している情報ですらアンクル商会十二統括者の一人であり、公爵家に匹敵する力を持っているアスフォール伯爵家に生まれである俺にこの脅し文句。

 いやはや何というか無知ってのは怖いな。


「ファーーー、wwwwww。ファーーー、wwwwww。お前は馬鹿なようだな。

 因みに聞いてやるが、その知り合いのアンクル商会十二統括者って誰だ?」


「聞いて驚け。戦闘部門にて統括者をしている。バーサーカー様だ」

 バーサーカー、俺の生み出したアルティメットホムンクルスの一人であり、圧倒的な戦闘能力を持った。

 一騎万千の化け物。


 創造主である俺に関係することであれば理性的であり順応であるが、それ以外の事柄については、非常に暴力的で、高圧的、理性の理の字もあった物じゃない、文字通りのバーサーカー状態となる、割とヤバい奴だ。

 そんな、バーサーカーと知り合い。

 もちろん俺はこんな男知らないし、バーサーカーに紹介した覚えはない。


「ファーーー、wwwwww。ファーーーwwwwww。馬鹿を言っちゃいけないよ。簡単にバレる様な嘘を付くなよ。

 すぐに化けの皮が剝がれ落ちるぞ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る