俺氏、今度こそしっかりと魔道を学ぶ


「そういえば、グレンは俺が気絶している間にベロア先生から魔道を学べたのか?」


「ファーーー。まだ、気は扱えるようになってないけど、ベロア先生から魔道の歴史については教わったぞ」


「そうなんだ」


「ええ、そうよ。丁度今から気を教えるところだったの。房中術以外でも気は教えられるから、今からそれを使って二人に気を教えるね」


「お願いするファーーー」

「精一杯頑張ります」


「じゃあ、まずはグレン君、上半身裸になって、こっちに来なさい」

 当たり前の様にベロア先生も上半身裸になる。

 あ、モブイが気絶した。

 モブイ、お前って奴は・・・まあ後で起こせばいいか。


「分かりましたファーーー」

 ベロア先生が俺に背中から抱き着くように触れる。


「今からグレン君に私の気を送り込むわ。しっかりと気を感じて自分の中に留めなさい」


 その瞬間にベロア先生から何か暖かいような冷たいような不思議な感じのエネルギーが送られてきた。


 なるほど、これが気という物か。

 体に巡る魔力とも違う、不思議な感覚。

 似ている感覚で言えば、性欲で脳が支配されるあの時に感覚に近いな。

 ずっと性欲衰退薬を飲んで性欲をコントロールした俺だ、なんか掴める気がしてきたぞ。


 よし、行け、感じろ。

 感じるんだ。


 体内に気を留めろ。

 そして持ってこい。

 

 気、確か魔王殺しの英雄学園のストーリー中にて、下腹部の当たりにある丹田がうんたらかんたら言ってたな。


 下腹部を感じろ。

 

 お。それっぽいのがあった。


 これか、これだな。

 気を引っ張ってこい。

 気を全身に回せ。

 気を定着させるんだ。


「うおおおおおおおおおおおおおおお」


 力んで、気を引っ張り出す。

 そして、そのまま、全身に浸透させて、定着するように射〇を我慢する時のような大分きつい我慢をする。

 おそらく1分程我慢をしていたら、急にきつさが消えて気が完璧に肉体に定着した。


 ピコン

 スキル気LV1を獲得しました。

 

 ピコン

 スキル気LV1は最上位スキル武王LV6に統合されました。


 ピコン

 最上位スキル武王の能力が一つ解放されました。

 MPを消費して気を補充出来るようになりました。

 

「ファーーー、なんか凄いことになった。え?MP消費で気を補充って気のデメリット完全克服じゃん。凄くね?」


「グレン君、もう気を覚えたの?」


「ファーーー。それどころか、俺の持つスキルに統合されてMPを消費して気を補充出来るようになったファーーー」


「それって相当凄いじゃない。流石、グレン君だわ。気を覚える速さと言い超絶天才よ」


「ありがとうございますファーーー」


「じゃあ、次はモブイ君の番だね。でも彼すぐ気絶しちゃうしどうしましょう?」


「目隠しをするのが良いと思うファーーー」


「目隠しね。なるほど、凄く良い案だわ。じゃあ早速」

 ベロア先生が自分の胸の谷間を漁ると、包帯が出てくる。

 その包帯を気絶したモブイの眼の部分に巻いた上で、モブイを揺らして起こす。


「あ、俺は何をって?あれ?心眼の修行中だっけな?」

 心眼の修行名って、え?モブイ日常的に目隠ししてるの?


「モブイ君、起きたのね。ごめんね。モブイ君が気絶しちゃうから目隠しをさせて貰ったわ。さあ、気を注入してあげるからじっとしててね」


「え?あ、はい」

 有無を言わせずに目隠しされてるモブイに抱き着くベロア先生。

 何だこれ、エロゲーのワンシーンかよ。

 いや、まあ原作である魔王殺しの英雄学園ではエロゲーだけど。


 興が乗ったのか、モブイの乳首をまさぐり出す。

 ナニをしているんだ。俺の時はしてなかっただろ。


「ちょ、ベロア先生、それは本当に要るんですが。あ」

 モブイ、お前、喘ぐな。喘ぐな。

 何処に需要がって、まあ腐ってる女子にはあるか。


 流石に友人の、それも男の喘ぎ声は見るに堪えなくなったので、目を背けて自分なりに気の練習をする。


 10分後。


「グレン、魔道出来るようになったぞ」

 そこにいたのは気を感じる所か、気を自由自在に操って、MPと混合させての魔道まで使いこなしているモブイの姿であった。


「・・・ファーーー?」

 え?俺気を感じられたけど、まだ完璧に操るなんて出来ないのに。

 魔道とか全然なのに。

 モブイ?何だよ、お前、才能の塊かよ。


「モブイ君、君は100年に一度、いや1000年に一度の超絶大天才よ。まさかたったの10分で魔道まで扱えるなんて。

 普通の人ならば気を覚えるのに1年、気を操るのに10年、魔道を覚えるには20年くらいは必要なのに・・・」

 

「ファーーー、それは凄い」

「そうなんですか。やっぱりベロア先生の教え方が上手だったおかげです」


「モブイ君、ありがとう。じゃあ、今日の授業は終わりね。

 二人共良かったら個人レッスン可能だけどどうする?」


「俺はもう少しこの魔道について教えて貰っていいですか?」

「ファーーー、今日は家の専属メイドが俺に会いたがってるので早く帰ってあげようと思います」

 モブイとの個人レッスンを邪魔しちゃ悪いからな。

 頑張れモブイ。


 さて、俺は帰るとしますか。




――――――――――


 バスケ見てて投稿遅れちゃいました。

 ごめんなさい。


 最後の逆転劇が余りにもカッコ良すぎました。

 マジで何もかもがカッコよかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る