俺氏、初めての授業と初めての友達
今日は曜日で言えば火曜日になる。
そんでもって火曜日の授業は近接魔道術講座だ。
近接魔道術講座、例の未来では魔王軍四天王をやってるエチエチモンスター、サキュバスクイーンのベロア先生が講師を務める授業だ。
何というか、もうひたすらにエロい先生だ。
ただ、魔道術ってのを聞いたことないし、割と興味があって取ったという点で言えば本当のことだ。
授業選択時に貰ったパンフレット曰く、初回授業は第三闘技場という場所で現地集合らしい、一旦教室に行ってもいいらしいけど、主人公もどきに絡まれても面倒なんで、第三闘技場に直接向かった。
第三闘技場に到着したのだが、もう既に数十人程生徒がいた。
ベロア先生はまだいなかった。
軽く生徒の顔を確認するが、魔王殺しの英雄学園に登場するヒロインはいなかった。というか女生徒は数人しかいなかった。全員知らない顔だった。
ほとんどが男子やった。まあベロア先生の授業だしな。あのエチエチモンスターなベロア先生の授業だからな。
ある意味で必然か。
え?男性キャラ?知らん。
マジでどうでもいい。
待ってる間暇なので、今日の朝飲み損ねた性欲衰退薬を異空間から取り出して一気飲みする。
我ながらおかしな習慣だと思うが、まあ、心はもうそろおじいちゃんってレベルだ。
流石に孫レベルの女の子に欲情とかは絶対に嫌だからな。
それはもちろん、異世界に転生してるし、肉体は15歳の青年な訳だから、別にええだろって言われたらそうかもしれないが、俺のちっぽけなプライドが許さないっていうただそれだけのことだ。
「やあ。君もこの授業を取ったんだ。あ、俺分かる?同じクラスのモブイだ」
いきなり俺に話しかけて来たのは、昨日、ベロア先生の受け持っている授業を聞いてたモブ男子生徒もとい、モブイだった。
いやしかし、名前がモブイってめちゃくちゃに適当って感じがするんだが。何というかファーーーだわ。
あれ?でも何故だろう。モブイ、魔王殺しの英雄学園のゲーム内でそんなキャラいたような、いなかったような。
・・・・・・・・・思い出せないな。いつか思い出すだろうしどうでもいいや。
「ファーーー、分かるよ」
「そうか、それは良かった。いや~、実は同じクラスの男子が誰もいなくて。困ってた所なんだ。流石に他のクラスのそれも既に仲良く話してるような人達に話しかけるのはハードルが高くてさ。あ、俺の名前は普通にモブイって呼んでくれ」
「ファーーー、よろしくな、モブイ。俺の事もグレンで良いぞ」
「分かった。よろしくなグレン。それで、早速だがやっぱりグレンもベロア先生目当てで授業を受けたのか?」
「もってことは、モブイはベロア先生目当てで授業を選んだのかファーーー」
「当たり前だよ。だってあのベロア先生だぞ。少しでも長く一緒に過ごしたいだろ」
「ファーーー、そうか。因みにこの授業の魔道術ってのに興味はあるのか?」
「一切ない。というか魔法と魔術は分かるけど、魔道なんて初めて聞いたレベルだ」
「ファーーー、そうか、俺も魔道ってのは初めて聞いたし分からん」
「グレンもそうなのか。魔道、一体何なんだろうな?」
「ファーーー、そうだな」
二人で割と仲良く話をしていたら、ベロア先生がやってきた。
周りを見えると生徒の数も増えている、大体80人くらいだろうか。
「さあ、皆さん。おはようございます。今日は私の授業、近接魔道術講座を選択してくれてありがとうございます。
第一回目は、皆さん気になっていると思う。魔道とは何かについての説明をさせていただきます。
と、その前にこの授業をサポートしてくれる、助手の紹介から入ります。
どうぞ!」
空から藍色のぴっちりスーツを着た、巨乳のエチエチお姉さん、丁度良いくらいの大きさのエチエチお姉さんに、貧乳のエチエチお姉さん、3人が降りてきた。
全員、どことなく雰囲気がベロア先生に似ていた。
何というか、凄く目に毒、いや薬?だな。
性欲衰退薬を飲んでなければ確実にテントを張っていた。
「彼女3人は私の助手で、右からベリ エイリ テスアの3人です。
全員レベルでいえば60以上はあって、それなりに強いからよろしくね」
レベル60以上って、普通に強いやん。
これ、もしかしなくてもアレだよな?サキュバスだよな。
ベロア先生サキュバスクイーンだし。
「「「「皆、よろしくね」」」
助手の先生が手を振うわ。
周りを見渡す。
男子の半数以上が不自然にかがんだり、しゃがんだり、変な体制であった。
男の俺はこれがどういうことことが分かる。
とどのつまり生理現象という奴だ。
性欲衰退薬を分けてやりたいぜ。
いやまあ、今手元にあるのはさっきので俺が飲んだのでラストだから。部屋に置いてあるアイテム袋開かないとないんだけど。
「さて、それじゃあ。今から魔法・魔術・魔道についての解説を始めるから皆、集中して良く聞いてね」
かくして、授業が始まった。
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