俺氏、性欲衰退薬を飲んでた件について
「おはようございます。主様」
「クロか。おはようファーーー」
「主様、制服は洗濯をしたものをこちらに用意してあります。
朝食は既に用意出来ておりますが、部屋までお持ちいたしましょうか?」
「ファーーー。そうだな、部屋まで持ってきてくれ、2人分な。クロも一緒に食べようか」
「では、お言葉に甘えさせていただきます」
クロが部屋を出たのを確認して、用意されたお湯で顔を洗い、歯を磨き、制服に着替える。
「お持ちいたしました主様」
「ありがとうクロファーーー。じゃあ食べるとするか」
「主様と一緒にご飯が食べれて幸せです」
飛び切りの笑顔を見せてくれる。
「大げさだファーーー。そうだ。クロは英雄学園に通いたいとか思うか?」
「私は主様の専属メイドです。出来れば専属メイドとして私を英雄学園に連れてって欲しいです」
「ファーーー」
確か貴族は身の回りを世話する使用人を二人までなら連れて行って良かったな。
といっても授業の邪魔になるようなことは出来ないので、休み時間以外は使用人室という場所で待機させられるけど。
クロを連れていくことは可能だけど、別に休み時間にクロにやって欲しいこともないんだよな。
流石に仕事もないのに連れて行くのは気が引けるし。
「専属メイドとして連れて行くのは難しいファーーー。でも、いつもクロにはお世話になってるし何かしてあげたいな。何か願いはあるか?」
「もっともっと主様と一緒にいたいです」
「そ、そうか。じゃあ俺が英雄学園に行くまでの間は一緒にいようファーーー」
「ありがとうございます。主様」
満面の笑みを見せてくれるクロ。
凄く可愛い。
出会った当初はつるペタのロリクロだったが、今はナイスバディのエチエチクロさんだ。
そんでもってメイド服を着てて俺に凄く懐いてる。
何というか陰茎がイラつく。
ファーーーって気分だ。ファーーーって感じだ。
だってさぁ、俺の中身は精神的には枯れたオッサンだよ。
ただ肉体は15歳の青少年なんだよ。
性欲によって頭の中支配されるようなお年頃なんだよ。
ただ、俺の中の強力な精神が今まで散々原作をめちゃくちゃにしたけれども、流石に、そう流石にヒロインに手を出すのは不味いと頑張って耐えてるんだ。
錬金アイテム・性欲衰退薬飲んで耐えてるんだよ。
まあ、我ながら何やってるんだよって思うけど、そうしないと耐えられないからな。
この肉体、グレン・アスフォールは多分元々性欲が強い人間であったような気がする。
だって俺の前世の子供の時よりも性欲が圧倒的に強いんだもん。
語彙力が馬鹿になってファーーーってなるくらいには性欲が強い。
だけど鉄の意思と性欲衰退薬でなんとか耐えてるって感じだ。
ハア、マジでファーーーだわ。
「どうしたのですか?主様、辛そうですけど?」
かがむな、お胸様が見えてるじゃないか。
クソ、今は朝っぱらで性欲衰退薬が丁度切れてしまっている。
ヤバい。非常にヤバい。ファーーーだ。ファーーー過ぎる。
「あ、ああ、大丈夫だ」
「いつものファーーーが抜けてますけど。本当に大丈夫ですか?」
「ファーーー、大丈夫だ。あ、せっかく用意して貰ったご飯が冷めてしまう。早く食べるファーーー」
朝飯を速攻でかきこんで、逃げるように学園に向かうのだった。
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