俺氏、授業を選択する
自己紹介が終わり、授業選択が始まった。
英雄学園では大学みたいに自分で受けたい授業を選択して単位を獲得する感じだ。
そんでもって成績ごとに貰える単位量が変わって、一定以上の単位を獲得すると上のクラスに行ける。
逆に一定以下の単位だとクラスが下がる。
最低獲得単位ってのを手に入れられないと学校を強制的に退学させられる。
大雑把にいえばこんな仕組みだ。
他にも何かしらの実績をあげたりすれば単位が貰えるがそこは一旦割愛しよう。長くなるからね。
原作では様々な授業を選択して、選択した授業によってヒロインとの出会いがあり、スキルを覚えれたりレベルをあげれたりするのだが、ぶっちゃけ俺にはそこまで関係はない。
何故なら俺は基本的にやろうと思えば何でも出来るし、別にヒロインとの出会いを求めているって訳でもないからだ。
いや、正確に言えば俺のせいで半数以上のヒロインが英雄学園に通ってすらいないという事件が起こっているという方が表現としては正しいかもだけど。
まあいいや、取り敢えず、自分の受けてみたいものを選んでいくか。
授業は月曜日から金曜日まであって、それぞれの曜日ごとに午前と午後の2つずつ選べる感じだ。
つまりMaxで授業は10個選択できるということだ。
もちろん選択しないという選択も選べるし、そうすれば授業がない時間は悠々自適に好きなことを出来たりするが、まあ俺は勤勉だし全部選択しよう。
尚、授業によって一つで午前と午後両方を消費するような複回と呼ばれるものもあるがそこは一旦置いておこう。
しっかし、どれを選択しようかな。
まず錬金魔法は必須として、他・・・他・・・特に受けたいのが思いつかないな。
「いきなり授業選択をしろって言われても皆困るよね。一応、一回目は受けて見て自分には合わないってなったら変更できるからね。
他にも諸々の注意事項等はさっき渡した授業選択パンフレットに書いてあるから読んでね。
もちろん、分からないことあったら教えてあげるか質問してね」
ベロア先生が優しい声で生徒達に伝えてくれる。
マジで冗談抜きで惚れちまう生徒がいるレベルで魅力的だな。
注意事項ねぇ。
一応、ゲームにも載ってたから読んだことあって理解してるから、改めて確認する理由はないな。
「ベロア先生はどの授業で講師をしてるんですか」
俺の後ろの席にいた原作でも一切出番のないおそらくモブ男子生徒が質問をした。
コイツ確実にベロア先生狙ってるな。まあ気持ちは分からなくはない。
「私は近接格闘術講座と近接魔道術講座、後は耐性修行講座と女性限定、ヒミツの花園講座を受け持ってるよ。
興味があったら受講してみてね」
「ありがとうございます。ベロア先生」
ヒミツの花園講座。
確か2周目以降手に入る性別反転薬を使えば受けれる講座で主に男性の落とし方や百合について学べる紳士に非常に高評価を得ている授業だったな。
アレはもう何というか凄くファーーーだったわ。
いやもう本当にファーーーだったわ。何がとは言わなけどお世話になっております。ありがとうございましたファーーー。
ただ原作ではくノ一の菊様が先生だったな。ここでも影響が出てるな。
まあ、ベロア先生のヒミツの花園講座も最高だろうけどね。ファーーーだろうけどね。
あれ?というか待て、近接魔道術講座って何だ?
近接格闘術講座は原作でもあった、耐性修行講座もあった。
ただ近接魔道術講座なんて原作になかったぞ?
気になるし受けてみるかって、これ複回やん。
まあ別にいいか、選んでみよ。
後はそうだな、気になるのを適当に選択してみるか。
合わなかったら変えればいいしね。
よし。じゃあ、これをこうしてアレを選んでっと。
うん、良さげな感じになった。
面倒だしこれで提出してしまおう。
「ベロア先生出来ました」
「あら?もう出来たの、早いわね。ちょっと見せて貰うわ。あら?私の授業を取ってくれているのね。嬉しいわ。うん、特に見た感じ問題はないと思うわ」
「ありがとうございます」
「フフフ、いいのよ。今日は一旦この授業選択で終わりだから、帰っても大丈夫よ。ただ明日から選択した授業を受けないといけないからしっかりと来るようにね」
「ありがとうございます」
特に教室に残っていてもやることないので教室を出た。
――――――――――――
授業って言ってますが、○○講座って書き方をしています。
理由はその方がしっくりきたからです。
逆に講座って言い方はしません。
理由は書いて見たらしっくりこなかったからです。
そこら辺は魔王殺しの英雄学園の運営によるガバ設定だと思ってください。
後、関係ないかもですがベロア先生はエロいです。
――――――――――――
面白いと思って頂けたら星やハートを入れて頂けると嬉しい限りです。
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