俺氏、なんか眷属達が魔邪神信仰をぶっ潰す為に頑張ってる


「マイマスターから新たなる命令が来た」

 そう告げるのはグレンによって最初に生み出されたアルティメットホムンクルにしてアンクル商会の創設者アンクルであった。

 現在はホムンクルスの総管理者を担っている。


「それってどんな命令よ?」

 そう聞き返すはアンクル商会七幹部の一人にして、天使様の二つ名を持つアルティメットホムンクル、アテナ。


「どんな命令だろうと関係ない我は主様の為に全力を尽くすのみ」

 そう断言するのは、11体存在するホムンクルスの中で最も強い力を持ったアルティメットホムンクル、バーサーカー。

 

「殿の為に某も頑張るでござる」

 そう少し変わったござる口調を使うのは、忍者をモチーフに作成され、得意属性・分身魔法を扱える、アンクル商会及びダーネスにて情報収集を一手に担っているアルティメットホムンクル・ハンゾウ。


「皆、気合は十分だな。さて、ではマイマスターからの命令を伝えよう。

 それは、魔邪神信仰の完全壊滅である」


「遂に来ましたわね」

「ハハハ、あのクソ共を俺の手で皆殺しにしてやる」

「某の分身を使って情報収集はしているでござる」


「マイマスターからは魔邪神信仰によって囚われている無実の少年少女たちを助けられるのであれば、私達の好きにやって良いと許可は貰っている。

 どれだけの金銭にアイテムを使っても良いし、必要なアイテムや神器を申請すればマイマスターの方で直々に作成をしてくださるそうだ」


「それはありがたいでござる」


「ああ。本当だな。さて、じゃあ作戦会議を始めようか」

「作戦会議と言いましても、やることなんて決まってますわよね」

「そうでござるな」

「ああ。そうだ。ようは殺戮だ」

 殺戮、そのまんまの意味、全てを殺して殺して殺し尽くす。

 自分の敬愛する創造主の為に悪しく魔邪神信仰を殺し尽くす。ただそれだけだ。


「取り敢えず、ハンゾウ、魔邪神信仰の全ての拠点は突き止め終わってるか?」


「某を誰だと思ってござるが、もちのろんでござる」


「流石だな。よし、じゃあ、作戦は簡単だ。アンクル商会とダーネスの全戦力を持ってして一斉に全拠点を攻める。

 攻める際の勢力は相手の予想最大戦力の2倍として、場合によって魔物を呼び寄せたり、聖騎士に情報を流しても良い。マイマスターは私達が欠けるのを何よりも嫌うからな。絶対に生き残りつつ、魔邪神信仰をぶっ潰そうではないか」


「もちろん俺は最も強そうなやつの所に行くぞ」


「ああ。もちろんだ。頼んだぞバーサーカー」


「私は天使様と呼ばれる力を利用して各国の騎士団や正教会の聖騎士を引っ張り出しますわ」


「ありがとうアテナ」


「さて、じゃあ、ハンゾウよ。他のホムンクルス達にも今回の内容を伝えてくれ。細かな作戦は現場に任せる。神器やアイテムは必要ならばアンクル商会の在庫をいくらでも使用して構わない。もし、必要な神器等があれば遠慮なくマイマスターに頼んでいいとも伝えろ」


「かしこまりましたでござる」


「さて、じゃあ決行は3日後だ。よし各自解散」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る