俺氏、カンストを突破してしまう


 突然だが、俺の転生した世界は魔王殺しの英雄学園という王道ファンタジーストーリーでありつつエロゲな世界なのだが、まあいい。

 このゲームにおいてのレベル上限は99である。

 これは絶対に間違いなかったはずだ。


 そう筈なのだ。


 ただ、俺に身にそうではない大きな問題が起こってしまった。


 何を言ってるか分からないかもしれないが、安心して欲しい俺も何を言ってるか分からない。

 とどのつまりどういうことかというと俺のステータスを見て欲しい。



 名前 グレン・アスフォール

 年齢 6歳

 性別 男

 種族 人間?

 レベル 100

 HP 5510

 MP 17410

 攻撃力 5510

 魔力 17410

 防御力 5510

 俊敏 5510

 

 得意属性

 錬金魔法LV10


 最上位スキル

 賢者LV2 武者LV1 支配者LV4 耐性者LV3

 

 称号

 異世界転生者 錬金魔法を極めし者 錬金王 神器創生者 偉大なる支配者 億万長者 救世主 信仰されし者 魔物の殺戮者 限界を超えし者


 まあ、色々と頭のおかしいステータスをしているが、問題がレベルが100になったということだ。


 レベルが100になったのだ。


 いいことじゃんって思うかもしれないが、違うそうじゃない。

 こんなのはゲームにはなかった設定なのだ。

 ここからは仮説になってくるが、もしかしたら、この世界は俺が死んだ後もアップデートが入り続けた後の世界の可能性が大いにある。

 つまり、俺が知らないイベントもあるだろうし、俺の知らない敵にアイテムの情報がある可能性が高いということだ。


 これは不味い。俺の最も強い武器であるこの世界の情報というのが一部当てにならなくなる可能性があるんだ。

 情報ではこうだったし、おそらくこうなるなっていう予想で行動をして痛い目を見る可能性が充分にある。

 いや、もしかしたら、俺の知らないとんでもなく強くてヤバい敵が出てくる可能性だってある。


 クソ、こうなったらもっと俺は力をつけなければ、そしてもっと俺の持つ組織を商会を育てなければならない。


 正直、レベルが99になった時に俺の作った組織も商会も育ちすぎてストーリーに影響を及ぼしかねないレベルまで行ってたから、ストップをかけようかと思ったが、やめだやめ、俺の知らない強敵が出てくるのに成長を怠るとか自殺行為だろ。


 こうなったらとことん徹底的にやってやるぞ。


 さあ、頑張るぞ。

 エイエイオー



―――――――――――


 補足説明

 これにより主人公(馬鹿)はもう充分過ぎるくらいに育ってる組織を更に育てる為に努力します。

 という訳で次回主人公の作った組織について。

 

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