第5話 サイリ

答え合わせダイジェスト。

その1。


(iii)

~~~~~~~~~~~

○○し = ○○ス〇

 〇し = ?

○○〇 = ○○ス

 〇〇 = ○○ス


?(4文字)

~~~~~~~~~~~



「『し』と『ス』が分かっているわね」


わたしは気付いたことを口にしてみる。


「右側が片仮名なのが気になるわ」

「そうね。英語かしら?」


スのつく英語を探すか。

でもいっぱいあるから絞れない。


「左の『し』で終わる2文字と3文字の方が考えやすいかも」

「『あし』とか?」

「そうするとフットとかレッグね。うまくはまらないわね」


他にもあてはまりそうな言葉を考えてみる。


「おっ、『にし』じゃない?」


いろんな言葉を当てはめていくとたどり着いた。


「方角か」


カグヤも気付いたようだ。


ひがし=イースト

 にし=?

みなみ=サウス

 きた=ノース


「じゃあ、答えはウエストだね」


わたしはスマホ画面に答えを入力する。

ピンポンっという効果音が鳴り、正解画面が表示された。


(iii) ウエスト


(iv)

~~~~~~~~~~~

  解

 発□愛

  血


□に当てはまる漢字の読み方を平仮名2文字で

~~~~~~~~~~~


「漢字を当てはめるだけだから、今までより考えやすいわね」


いわゆる和同開珎クイズ。

熟語を四つ作ればよい。


「そうね。良い感じの漢字をどんどん入れてみましょう」

「良い感じの漢字!?」


語感が良かったので繰り返してみた。


「いちいち繰り返すな」


カグヤに注意される。

それはともかく。

どの漢字から考えようか。

『血』を使う熟語が一番考えやすい気がする。

出血、止血、鼻血、輸血。

でも他のとなかなか合わない。


「カグヤはどの漢字から考えている?」

「私は血から考えているわ」

「わたしもよ。でも良いのがなくない?」

「いや、見つけたわ。『熱血』よ」


それはわたしの盲点だった。

実際に血が流れることをイメージして熟語を探していたから、『熱血』というのは思い浮かばなかった。


「すごい!」

「解熱、発熱、熱愛、熱血で全部が繋がるから、これで良さそうね」


わたしはスマホ画面に答えを入力する。

ピンポンっという効果音が鳴り、正解画面が表示された。


(iv) ねつ




(v)

~~~~~~~~~~~

やま ⇔   〇

こと ⇔  〇〇

洋服 ⇔ 〇〇〇

機械 ⇔  ?


?(4文字)

~~~~~~~~~~~


「この両矢印は対義語ってことかしら?」


カグヤが気になったことを口にする。


「でも『やま』の反対って何だと思う?」

「川とか、海とか?」


わたしもそんな気がする。


「でも一文字なんだよね」

「そうなると難しいわね」

「ことの反対から考える?」

「余計難しくない?」


そうだよなぁ。

『こと』ってなんだ?


「ギターとか?」


わたしは適当に言ってみる。


「琴だったらそれっぽいけど、残念ながら2文字にしないと」

「そうよね」


全く当てはまらない。


「この『こと』って、物事の事じゃないのかな?」


カグヤが良さそうな案を出す。


「だったら対義語は『もの』になる?」

「それは、ありそうね」


『こと』の反対を『もの』にすると。


「『洋服』の反対は『着物』とか?」

「それは良さそうね。じゃあ一番上は『山』の反対で『野』かしら」


やま ⇔   の

こと ⇔  もの

洋服 ⇔ きもの

機械 ⇔  ?


「良い感じではまったわね」

「これなら『機械』の反対は『いきもの』が入るわね」


わたしはスマホ画面に答えを入力する。

ピンポンっという効果音が鳴り、正解画面が表示された。


(v) いきもの




(vi)

~~~~~~~~~~~

?

お○○〇

せ○○〇

こ○○〇

ま○○〇〇


?(4文字)

~~~~~~~~~~~


「何これ?」


何をすべきか見当もつかない問題が出てきた。


「とりあえず、上下の幕が気になるところだけど」


サイリも攻めあぐねているようだ。

考えるとっかかりが少ない。


「幕の間に何かが5個あるってことだよね?」

「そうなるわね。でも幕の間って何かしら?」


なんだろう?

幕と言えば。

紅白幕。横断幕。幕張メッセ。

どれもこれもしっくりこない。


「幕の内弁当って関係あるかしら?」


カグヤが考えを口にする。


「幕の内弁当って、おかずが固定されている訳ではないから、手掛かりにはならないかな」


おにぎりが入っていることは多いけれど。


「幕って手掛かりが難しいわよね。幕の内以上のものが出てこないわ」


カグヤはすごく難しい顔をしていた。

可愛い。

いや、それは置いておいて。

わたしのなかでは、幕の内で引っ掛かるものがあった。

幕の内。

幕内。

……相撲。


「分かったわ!」

「おっ。何?」

「相撲のランクよ」

「……相撲のランク?」


カグヤはぴんと来ていないようだった。

相撲を知らないのだろう。


「幕内の力士はね、横綱、大関、関脇、小結、前頭に分かれているの」

「ああ、なるほど。ぴったり当てはまるわね」


?

おおぜき

せきわけ

こむすび

まえがしら


「というわけで、答えは『よこづな』ね」

「サイリ、よく相撲のことを知っているわね」


確かに女子中学生にしては珍しいかもしれない。


「最近、相撲の漫画を読んだからね」


わたしは自他共に認める読書家だ。

漫画も小説もたくさん読む。


「ちゃんと知識として吸収出来ているのは偉いわね」

「えへへ」


カグヤに褒められた。


わたしはスマホ画面に答えを入力する。

ピンポンっという効果音が鳴り、正解画面が表示された。


(vi)よこづな




※以下に次回の問題を表示します。

次話で解答解説しますので、自力で考えたい人はここで考えてから進んでください。


(vii)

~~~~~~~~~~~

47 お〇〇?

44 〇お〇?

02 〇〇も?

34   〇?〇〇

13   〇?きょ〇

37   〇?〇


?は6文字

~~~~~~~~~~~



(viii)

~~~~~~~~~~~

作業なし

コンバンノミタイモノハ


作業あり

マサシティスセーニソ

~~~~~~~~~~~


(ix)

~~~~~~~~~~~

 すごい:○○〇〇

満月の夜:〇。〇〇〇

お金持ち:○○〇。〇

愉快なもの:?


?は4文字

~~~~~~~~~~~



(x)

~~~~~~~~~~~

1文字抜いて並び替えよ


スイングルート

~~~~~~~~~~~


次回、解答解説。

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