第3話 目覚め
ふと目を覚ますとそこは古びた遺跡のような場所であった。建物の隙間から鬱蒼と生い茂った草木が見える。
(ここは一体、、、?あれは夢のようだった、、、)
クオールはそう思うと自身に今までとは違う何かを感じる。
今まで虚無を感じていた心に何かを感じたのだ。
「自分ではないみたいだ」
思わず声に出してしまう。それと同時にとてつもない不安感に襲われる。
あれは夢ではなかったと。
手には荘厳な剣が握られている。
「これがゼノス」
そう呟くと剣が光り自らに語りかける。
(これより私はあなたの力になります。私のを持つだけであなたの力は5倍にもなります。まずは混沌の心を持つ者達を倒してください。それによりあなたの力は増していきます。この世界に多大なる混沌をもたらした者達が世界中に散らばっているのです。特に強大な力を持つ者達が5人います。この者達は今のあなたでは勝つことができません。接触もしないように注意してください。私の存在にも気づいているようです)
剣から語りかけられたクオールは剣を見つめめその不安な心を払うように握りしめた。
(ここは元々あなたのいた「ライドラ」からは遥か南の地になります。まずはさらに南に下り自由と冒険の国「リランド」に向かってください。リランドからは強大な混沌は感じません。そこで自らの力を増やすのです。私からは身体強化の力を授けます。混沌の心を持つ者を倒せば授けることができる力は増えていきますので)
クオールは剣から与えられた心に混沌を打ち果たす決意をして南に足を進めたのだった。
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