8月8日 禁忌3
いよいよ未来人が言ってた
八月六日……朝早くから小さき少年は来ると言っていた。新しい疎開の子でも来るのだろうか。しかしそんな連絡はもらっていない。そのときだった。何かが光ったかと思うと、その後地震がきた。怯える子どもたちを急いで覆い、何も起きないことを願った。これが小さき少年なのだろうか。雷のような光と地震。小さくもなければ少年でもない。一体なんだったんだ……そう思っていると、後ろから投函の音が聴こえた。ハッと思い後ろを振り返り銃剣を構えたが、既に誰もいなかった。未来人だ。そうに違いない。今度は一体何を予言するつもりなんだ。そう思い手紙を開くと
──八月八日、米国の小さき少年に恐怖した赤い国が暴走し、世界の覇権争いに色々な国が使われる。一番目が、大日本帝国である──
「……ちっ! ふざけやがって」
俺は紙を破り、土に埋めた。くだらない。赤い国って、間違いなく
……こうして、未来人の言っていた八月八日がやってきた。
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