🌕️【掌編小説】悲しみのオルゴール
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『ボクなんて、生まれてこなければ良かった……』
どうして、神様はボクを人間に選んだのだろう……?
神様は、イジワルです。
ボクに人間の生を与えてくれたのは、感謝します。
だけど神様、何故ですか?
何故、ボクになんの才能も与えてはくれなかったのですか?
同じ父と母の間に生まれた兄さんは才能があるのにどうしてボクには……ボクにだけ何もないのですか……?
毎日、その才能で褒められる兄さん。
逆に出来損ないと毎日、怒られながら過ごすボク……。
ついには、
「生まれてこなければ良かったのにね」
言われてしまった言葉……。
聞きたくなかった言葉……。
『ボクは、好きでこんな風に生まれてきたんじゃない……』
この言葉を言われる為に、聞く為にボクは生まれて来たんじゃない……!
(ボクは、“何の為”に生まれて来たの……?)
心の中で何度も叫んだ思い……。
でも、答えが分からないまま、ボクはいつも泣いていた……。
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紙の上からこんにちは【短編集】 かがみゆえ @kagamiyue
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