キャリス・瓜虎の趣味
今日は趣味の魚釣りを楽しむために
釣った魚はもちろん私の今日の夕飯だ。
では早速・・・・
ちゃぽん
ワクワクワクワク
この瞬間がたまらないのだ。
いつ来るか分からない、この焦らす感じ、喧嘩売られてる気がして好きだ。
ポチャン
「おっ!早速来た!」
ぐぐぐぐ
ザバーン
ピチピチと動く、2匹の魚。
ふっと表情を緩めてバケツにいれる。
同じ作業を繰り返していき
順調に釣り上げて満足し、そろそろ帰ろうとした時に
すらーと泳ぐ大きい魚影を見つけ目を見開く。
見たことのない大きさ、しかも魚とは思えない歪なやつというか人だろ絶対。
それでも釣りマスターとしては心が熱く燃える!
もう一度椅子に座って
いざ!勝負!
餌をつけて釣糸を垂らした瞬間、その魚影が逃げていく、
「は?」
なんかよく見ると、魚の魚影をこっちに誘導している様にも見える。
魚が餌をつかむが一度、ほっといてしばらくその化け物を見てると、徐々に水が盛り上がってきて
ザパーンと姿を現わす、私の後輩。
「あ・・・・」
ビッ
私に向けてグッドマーク。
「あ、じゃないんだわ」
ジト目でツッコんだ後
わなわな震え
「ゆか・・・・お前、釣りの邪魔だ帰れ!」
彼女に届くように叫ぶ。
しばらくの沈黙からの
「くわっ!」
泳いで逃げてった。
相変わらず素早いやつだ。
翌日
学校の水泳部の近くで待機、
そして例の件の後輩が出てきた時に、
「毎回大量にとれる原因はお前なのか?」
単刀直入に聞く。
後輩は間をおき
「半分そう。大好きな先輩の力になりたくて。でも先輩上手いからさー
私いなくても採れるの悲しい」
「あーそうかなるほど私のタメを思ってくれたんだなって、なるわけないだろ!・・・・・しばくぞその笑顔」
「くわっ!」
ピューと逃げていく後輩。
「たく、回りくどい真似を。普通に一緒に釣りしにきたら良いだろ」
やれやれ
面倒くさい後輩を持ったものだ。
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