第3話

「よおー、マコト!お前が家に遊びにくるの初じゃん!しかも泊めてくれなんてよー!」


坊主頭のクソガキの出迎えを無視して亀山邸を見る。ゲームには全く登場しなかった場所。双子姉妹のHシーンは学校でしか見れないからな。ここも安全圏なのかもしれない。


あと、亀山の母親も俺の母親に比べれば劣るが中々の美人だった。ただ・・・うん、豪快な人だったと言っておこう。亀山家は両親共に建設会社の作業員であり、亀山母は日焼けで肌が黒々となっており、筋肉が自慢のようで割れた腹筋や二の腕を俺に褒めて欲しそうに見せてくる。夕飯時には焼酎入りの瓶に口を付けラッパ飲みし、どんぶりでご飯3杯食ってた。亀山父は他県の工事に出ているため不在であった。


ちなみに双子は俺を避けてる。


ここまで避けられると悲しくなってくるな。まあ、彼女達が学校でどんな目にあってるか知ってるし原因である俺は完全に自業自得なんだが・・・あれ?ていう事は俺がイジメを指示している事がバレてる?なら何故兄や母に報告しない?何故泊まるのを反対しなかった?


俺は太郎から彼女達の部屋を聞き出し突入した。バレてるなら謝罪と口止めを。バレてないなら何故避けるのか。


今後に関わる事なら躊躇してる場合ではない!


俺は彼女達の部屋のドアノブに手を掛ける。部屋は鍵の掛かるタイプのモノではない。ならノックは無し!!どうせノックしても拒否られる可能性しかない!ならばここは強引にでも開き、彼女達から聞き出す!!!


「お邪魔しまっ・・・・・・す、した」


俺は強引に扉を開けたが、すぐさま閉めた。

見たままの光景を言うぜ。俺の写真が天井や壁に隙間なく張られ、床には俺が表紙に載った雑誌が山のように積まれ、双子の姉妹は俺がプリントされた一つの抱き枕に下半身を擦り付けて自慰行為に耽っており俺には気付いていない様子だった。


・・・・・・何がおきてる???


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る