第2話

主人公の名前は変更不可能。


名前は豊富 真琴(トヨトミ マコト)。


父豊富清次(セイジ)、母美琴(ミコト)、兄(竜次(リュウジ)の四人家族。父は会社員、母は専業主婦、兄は高校生、主人公は小学生。


父と兄ははっきり言って凡人で真面目だけが取り柄。だが母と主人公は天才だった。


母親はフィギュアスケートで世界大会で優勝経験があるほどの凄い選手だった。父との結婚時に惜しまれながら引退した。


兄は運動も勉強もダメ、見た目も父親に似て凡顔。母親の容姿や色々な才能を持つ主人公に嫉妬している。兄は高校一年生で彼女は中学三年生である。兄は同じ高校に入って欲しいと思っているが、彼女は別の高校に入りたいと思っている。


主人公は小学五年生。運動も勉強も優れており、町を歩けば誰もが注目しモデルのスカウトによく声を掛けられる。部屋で勉強している兄と彼女の間に割って入り兄の間違いを指摘して彼女の前で恥をかかせたりしていた。


主人公の親友の名前は亀山太郎。小学六年生である。亀山太郎が体育館の裏でイジメられているのを助けたのが始まり。真相は主人公が性奴隷とセックスするための場所に向かう途中でイジメの現場に遭遇し、イジメの主犯格が主人公に殴り掛かってきたのを返り討ちにしただけ。親友と思っているのは亀山太郎だけで、主人公は便利なパシり程度にしか思ってない。


亀山太郎の妹である双子の姉妹は主人公と同じクラス。晴海(ハルミ)と海音(ミオ)。


二人とも貫通していないのは、主人公が近くと逃げ出してしまうため主人公が手を出せずにいる。


さて俺の意識が目覚めた時にはプロローグに突入してしまっている。ゲームでは数日後と表記されていたので正確な日数は不明だが、その日、両親は不在で兄と彼女はお互いに初Hをするが結果は兄の不甲斐なさに不発に終わる。

兄は落ち込み彼女を置いて家を出てしまう。途方にくれる彼女はシャワーを借りる為に風呂場に向かう。しかし、これが彼女の選択ミス。バッドエンド行き確定イベント。


脱衣場で主人公と遭遇してしまう。


出掛けていると聞いていた彼がいる事にも驚いたが、彼の下半身の反り立つ物体を目にしてしまう。


『お姉さん来てたんだ・・・あ、そうだ!一緒に入ろうか?お姉さんもお風呂入りに来たんでしょ!ほらほら脱いで脱いで!!』


強引に脱がされ風呂場に連れ込まれた兄の彼女がどうなったか想像するのは読者の皆様なら簡単だろう。


正直抜くなら有りの展開だが、これは現実。実際にヤってしまえば後戻りはできない。そんな度胸俺にはない。バッドエンドが無いのはゲームだったからであって今は違う。失敗すれば社会的に死ぬしガチで死ぬかもしれない。幸い?にもヒロイン達はまだ軽傷である(無傷ではないのはセクハラしてしまっているから)。


手を出してしまった子にはとりあえず謝ろう。土下座して額から血を出すくらい地面に擦ってやろう。許してもらうしかない。


とりあえず本編が始まってしまうのを回避する為に親友の亀山太郎の家にしばらく厄介になろう!


俺は亀山の家に連絡し、OKをもらうと荷物をまとめて家を出るのであった。

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