第一章 第四節 第四.五話
九月二日
間違っていた。失敗した。由布子のために何もできていなかった。
お前がやったのはただのごっこ遊びだと探偵に言われた。嘘だと言ったら、証拠を見せられた。
どうして一度も調べなかったんだろう。誰にも見られてはいけなかったなんて、ちょっと調べれば分かったことなのに。
先生は何も言ってなかった。騙されたんだろうか。でも、目的は達成されている。残りは、河内だけだ。
そうだ、あと一人なんだ。だったらもう、この手で。
待ってて、由布子。
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