第7話敵の進化と遠き次元の戦い

俺とゴブリンジェネラルは装備していた刀と剣を構えて向かい合った。そして次の瞬間、俺の雷光のオーラとゴブリンジェネラルの無透明なオーラがぶつかり合った。そして1秒後、刀と剣が合わさる時、強烈な衝撃波と更なるオーラが周りを襲った。


俺とゴブリンジェネラルはぶつかり合っていた武器を離すと更にぶつかり合った。そしてそれから更に技を撃とうとするのだが、俺の勘が危機と言っていたので離れると其処には多数の斬撃後があった。発動が早すぎる。いくら俺の身体能力がここの魔力が薄くなっているからってゴブリンジェネラル程度の攻撃なら避けられる。


その攻撃を避けきれなかったって事は此奴はゴブリンジェネラルの域を超えかけている。俺はその考えが頭を通った。そして俺の額から先ほど切られた傷から血が流れてきた。血が流れたと気付いた時、自然と俺の顔には笑みが溢れていた。


通常ダンジョンでここまでワクワクするとは思わなかった。ゴブリンジェネラル、お前の事を強者だと認めてやろう。俺はそう考えながら更に雷光のオーラを解放する。雷光のオーラはより濃く、より輝いている。それじゃあゴブリンジェネラル、思いっきり楽しもうぜ殺りあおうぜ


俺は殺意、戦闘欲、歓迎、嬉々、その思いを全てオーラに乗せてゴブリンジェネラルにぶつける。そしてゴブリンジェネラルも対抗して無透明なオーラをぶつける。そして俺とゴブリンジェネラルの武器がぶつかる。そのぶつかり合いで俺が優勢になっているとゴブリンジェネラルの笑みが強くなり、黒い紋章が浮かび出した。


それだけではない、無透明だった何色にも染まっていないオーラが染まっていく。紫色の強烈なオーラに。そしてゴブリンジェネラルの身体が変化している。筋肉質となり、そしてゴブリン特有の攻撃を防御する脂肪が無くなって細マッチョになっている。そして何より、ゴブリンジェネラルの瞳には明確な意思が宿っていた。


「ゴブリンジェネラル?いや、違うな。進化でもしてのか。何て言うんだ?好敵手ライバル

「ハハ!魔物の俺をライバルと認めるか。面白いな、人間よ。俺の種族は邪妖精乃救世主ゴブリンロードとでも言っておこうか。お前の名は何というんだ?」

「俺は神崎悠だ。あと俺は人間じゃない、雷人と悪魔人だ。そんじゃあ楽しもうぜ、ライバル」


俺とゴブリンロードのオーラは更に強大化している。そして俺はゴブリンロードから発せられた魔力を吸収して更に強くなっていく。そしてそれはゴブリンロードも同じこと。俺がオーラと魔力を出せば出すほど強くなっていく。


本気を出せば出すほど強くなっていく…………か。最高に面白えじゃねえか!そう思いながら俺は雷の魔力と雷帝の舞と天命雷戦を使用する。身体に巡らせて身体強化と完全雷体化、いや、過剰雷帝化オーバー・ドライブを使用する。これは雷人へと進化したことで出来るようになったのだ。


『雷紋雷章』


そしてこれを発動したことでゴブリンロードと同じく、紋章が浮かんできた。ゴブリンロードと違う点は俺の紋章は鮮やかな黄色ということだ。何故俺がこの紋章を発現できたのか、だけどこれで更に戦える!俺とゴブリンロードの武器による圧が上がってきた。どんどん肥大化してきて…………遂にはオーラや魔力などの耐性があるダンジョンの地面にクレーターが出来てきた。


そして俺とゴブリンロードは武器を一度引いてから更に力を込めて攻撃に移す。雷光のオーラと強烈な魔力、完全雷体化を超えた過剰雷帝化、そして雷の紋章。ゴブリンロードは紫色のオーラと莫大な魔力、そして黒色の紋章。それらの力を武器を中心にして一点に集めたソレはもう技の域を超えているのだ。


『救王世流』


『雷天迅雷』


それはナニカである。技という概念すらも超えたナニカ。ただ名前があるナニカ。意味不明で理解不能で無限の可能性を持った摩訶不思議な神秘がそこにはあった。


俺とゴブリンロードのオーラはどこまでも濃く、そして混ざり合った。オーラとオーラの融合。そんな前代未聞の偉業を成し得てなお、俺たちは更なる戦闘を求めている。そうこなくちゃなぁ!!俺とゴブリンロードはオーラの出力を更に上げた。そうすると混ざり合ったオーラは更に濃くなっている。混ぜて混ぜて混ぜて……………最終の結果としては漆黒のオーラが出来上がっていた。


そのオーラはゴブリンキングの様な混沌としたと言うには綺麗すぎて、そして秩序というには汚すぎる。言うなれば暗黒…………いや、それでは到底足りはしないな。これは暗黒よりもっと深い……深淵、これは深淵のオーラだ。


俺とゴブリンロードが一度離れると俺とゴブリンロードのオーラは変化していた。俺には先ほどから放っていた雷光のオーラよりも威力が高い、しかし死の象徴とも言って良いほど闇を放っている。ゴブリンロードが放っていた紫色の燃え盛るようなオーラは黒色の燃え盛るようなオーラを放っていた。そしてそのオーラは俺のオーラと並べれる程の禍々しさだった。


そしてそれから俺は使っていなかったオーラ、悪逆オーラを深淵のオーラに上乗せする。俺のオーラは更に濃く、更に肥大化した。本来は神が授けたオーラと悪魔が授けたオーラは並行して使うことはできない。どれだけ強くあろうとも…………だ。この力たちの性質は真反対で反発しあってしまう。だけど深淵のオーラへと変化したこのオーラなら並行して使うことができる!


ふふ、力が溢れてくるな。しかしここまで暴力に支配されそうになったのは初めてだぜ。それじゃあ覚悟は良いな?今から俺はお前を全力でぶっ飛ばしてやるよ。




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□悠くんが強くなった事について

分かっている人はいると思うのですが一応説明しておきます。何故強くなったか、それはゴブリンロードの放出される魔力量が多くなった為、強大な力にも行使できるようになったのです。でも流石に圧倒的格差のある奴には負けて欲しくないのでこのゴブリンロード戦が終わったら対策案を実行しようと思います。

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