82 笑金さん強化月間はじまりました
2024/10/05(土)17:40 かきはじめ
お昼すぎてから駅前のドラッグストアに風邪薬を買いに行ってました。この頃の寒暖差や雨天のせいで、体調を崩してしまいまして。とほほ、です。
こういう体調不良のときに限って、メンタルのほうに結構な打撃が来たりします。
自業自得でもあるんですけれどもね。こんなときに、落語なんて行っていいんだろうか……と悩みつつ、行ってまいりました。
行けてよかった。
寄席が終わると、いつもの感情ではありましたが。昨日は特に、じんわりいたしました。
今月の某所では毎週金曜「桂笑金・強化月間」と銘打って、落語会が挙行されております。昨日のゲストは、桂弥壱さん。
弥壱さん、久しぶりにナマで拝聴したような気がいたします。ぱっと見て「お痩せになった?」と感じましたよ。
ゲストとホスト、それぞれ二席ずつという構成でした。
一、トーク
一、ろくろ首 笑金
一、壺算 弥壱
仲入り
一、ふぐ鍋 弥壱
一、有馬小便 笑金
トークコーナーで「お師匠さん以外で、好きな落語家は?」というのが話題になって、弥壱さんは立川談春師匠を挙げました。たしか談春師匠だったよな!? 談笑師匠じゃないよな!? おっかなびっくり気分で、書いていくんですけど(滝汗)。
「談春師匠が高座に上がって、マクラなどなく『ばあさん』と言葉にしただけで、さっきまで笑い噺の余韻がフワフワと残っていた場内の空気が、一気に談春師匠に集まっていった、気が集まる音が聴こえるかと思った」
ああー、わかるー! って思った。
昨年、兵庫芸術文化センターで談春師匠と三三師匠の会を見ていてよかった。弥壱さんの言葉の意味を、ちょっとでもリアルに感じ取れたような気がしましたよ。あれはホントに凄い体験をしていたのだと、あらためて思った。
「ぼくは圓生かなあ……圓生師匠をyoutubeで、よく観ている」と言った笑金さんに
弥壱さん「圓生師匠を聴いて? (お腹を叩く)コレとか。(乳が伸びる仕草)コレすんの?(笑)」ってニコニコ。お痩せになったせいか男前度数がアップして、これまたちょっと日焼けなんかしているもんだから、んもう。このババア、すっかりメロメロ。
あ、忘れないうちに記録しておこう。弥壱さんのお父さまって俳優業をされているとのこと。男前なのは血統か(笑)。
「ろくろ首」
ちょいオカルト要素が入っている噺が似合うのが笑金さんだなあと、痛感。猫が後ろで、こよりを遊び道具にしている様子が視えたよ! 笑金さんの表現力が恐ろしい。この人、いわゆる心が切なくなる話も、爆発的に仕上げてくれる。その振り幅が観たくて、癖になるんだよね……。気がつくと沼に嵌っているっていうね。つくづく、罪な男だよ。ほんっとに。これしか語彙がない(ヲイ)。
「壺算」
開始二分で「弥壱さん、めっちゃ変わった……っ!」て思いましたね。ちょっと観ていない間に、これほど変わるものなんだぁ……と、感嘆しかなかった。みずみずしくて、尚且つ落ち着きも品格もあって。はじめて拝聴したときよりも、遥かに行っちゃってましたわ(何様)。
それに、この話は今まであんまり好きじゃなかったのですが弥壱さんの御蔭で面白さに気がつきました! 大収穫だー!
「ふぐ鍋」
弥壱さん、だいぶ前に近所の公民館でも披露してくださったネタだったと思うんだけど。そのときよりも、ずっと。酒器とか、鍋の質感とか、中で湯気を立てている野菜や豆腐、メインのふぐが視えるーーーー!
ほんとに視えてくるんですよね、そういえば今年の五月に桂ちょうばさんが演じてくださった演目(馬のす)で、枝豆が視えたなあ。こんな話題は落語でなかったら、絶対に精神の病気ですね(笑)。ないものが見える、なんて人間としてヤバすぎる。
「有馬小便」
「お稽古をつけてもらって、これから出来上がる話です」と、仰っていました。なかなかに過激な噺ですね(笑)。状景が目に浮かぶ……あくまでも観客側の脳内再生だけですね、コレ。映像化はムリですね!
竹の中の節をくり抜いて、有馬の湯治場でとんでもない商売を試みる男のお仕事ストーリー(かなり、きれいめにあらすじ紹介/えっ)。将棋指しの対戦ならニーズはあるかもしれない、でも藤井聡太さんで想像したくないな! (そもそも、そんな想像するな!)昔の温泉地のお手洗いは、一階にだけ設置されていたという設定。現在のように水道管を二階、三階に伸ばして住宅や店舗施設を建てられる時代ではないもんなあ。そういう時代だからこそ、生まれる噺なのかもしれないね。
追記:先日、このエッセイで頻繁に取り上げている(つまり、わたし自身が落語会に頻繫に行っているということですが)噺家さまとSNS上で、もったいなくも遣り取りがございました。DMではありません、他の方々も閲覧できます(なので、この落語会閲覧記というか推し活記録というか目を通してくださった方が「誰?」と探すのも簡単です/汗)。
そこで「取り上げてくださって、気になって(ぼくの)落語会に来られる方もおられます」とのことですが……。
ほんまですか!?
先生は怒らないから、このエッセイで気になって某さんの落語会に行った人は手を挙げなさい。(見えねーwww)
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