46 笑福亭たまさん・お喜楽独演会 二月の記録

2024/02/25(日)17:46 かきはじめ 


 さる02/10(土)に挙行された神戸喜楽館での、笑福亭たまさん「お喜楽独演会」記録をば。

 以下は出演順に。

一、「色事根問」桂小文三

一、「転失気」月亭秀都

一、「誉田屋」笑福亭たま

仲入り

一、「厩火事」桂佐ん吉

一、「明石飛脚」笑福亭たま

 以上です!


 この日程はチケット購入当時、心底から楽しみにしていた。でも途中で、仕事のことが頭によぎってしまって……マイお楽しみゲージが100から60くらいに一気に下がった。あの瞬間の気持ち悪さは忘れない。それでも「60」の目盛りのままでありながらも、とても楽しかったのよ。だって演者さん全員好きだからチケット購入したんだし!

 色事根問。桂小文三さんの爽やかさが光った演目だった(何様)。

 ……横町の甚兵衛さんの所へ女子(おなご)に惚れられる方法を教えてくれと喜六がやって来る。

甚兵衛 「昔から、一見栄、二男、三金、四芸、五声(せい)、六未通(おぼこ)、七科白(せりふ)、八力、九肝(きも)、十評判、てなことを言うなあ」ここから話は、はじまるんですけど。「非モテ」男性の間違った努力が、こちらを最後まで笑わせてくれます。

 転失気。秀都さん、めちゃくちゃいいなあ。丁稚の定吉が可愛らしい。それと、知らんことは「教えてください」って素直に人に尋ねたほうがいいよね。変な見栄を張ると、ここのお坊さんみたいになっちゃうよ。

 誉田屋。これって「こんだや」と読むのね、知らなかった。こういう噺、たまさんは非常に巧みだと感じた。ともかく、娘を亡くしたと思って悲しんでいた老夫婦の苦しみが終わってよかった……! 

 厩火事。佐ん吉さんの仕草ひとつひとつ、無駄がなく美しい。この噺家を好きになってよかったと、改めて感慨にふけっちゃった。あと、たまさん同様に佐ん吉さんね、手指のかたちが綺麗なんだわ! 他に手指のかたちが綺麗な噺家さんだと笑福亭笑助さんも捨てがたい。ふぅ(なにしとんねん!/汗)。

 明石飛脚。「いつもとは違ったバージョンで演ってみたいと思います」と、たしか仰っていたような気がする。「え、まだあるの!」って思ったギャラリーわたし。


 独演会が終わってから、喜楽館の半券を持っていたら生中ビール一杯無料になる居酒屋へ。

 ここね、魚のお刺身がホントに美味しいの。チューハイも美味です! 閉店が土日だと早いのかな、そこだけが残念だけど。これも神の差配だと思って呑みすぎないように出来る(汗笑)。

 お勘定を終えて店を出た時、扉ちかくにいらした店の大将(わたしが店内にいたときは、カウンター内には不在でしたので……たぶん、その日は休みだったのでしょう)が、声をかけてくださいました。

「いつも有難うね!」

 あったかい笑顔に救われたような気分になりました。

 ちかいうち、また行かなくちゃな……。

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