42 春風亭百栄師匠は最高でしたぞぃ!

 2024/01/28(日)22:52 かきはじめ


 なんか? 拙過疎エッセイ「お散歩RAKUGO」カクヨム版・1/24のプレビュー表示がエラいことになってるんだけど???? 

 まあ、いいかー。

 同じものをエブリスタにも後日に上げます。


 今日は兵庫県立芸術文化センターでの落語鑑賞です。笑福亭鶴瓶さん独演会が二日連続で挙行されました。本日は二日目です。昨日のゲストは講談師の神田伯山さま。そして今日のゲストは春風亭百栄ももえさま。

 コロナ禍の折りに様々に楽しみを与えてくださった噺家さまのお一人、笑福亭百栄さま高座を狙おう! 伯山さま講談もライブで拝聴したいのは、ヤマヤマだったのですが。それはまた、別の機会でええかあー……って思いまして。

 フワーンとしてて独特の雰囲気がある百栄さま、ぜひともナマで拝聴したかったのです!

 最前列で拝見したモモエさま、背が高くて痩せてて、小顔で指の形が非常に綺麗な男性でした。もうね、あたし。ポッワポワ。客席左側から出てこられるモモエさまに

「モモエちゃーん」

 って小さな声でしたが口走ってしまったほど。

 ゲストですから一席しか披露してくださいませんでしたが……(当然だ)。打ってくださった「露出さん」が最高でした!


 露出さん……コートの下は勿論全裸なのですが「ひひひ」と笑いつつ「ばっ!」とコートをはだけても、誰も驚いてくれないことが悩み。ちなみに露出狂歴25年。ごくごく普通に、女の子のほうから親し気に話しかけてくれる毎日。

「今日ね! 部活でレギュラーになったの!」

「あ、がんばっていたもんねえ。よかったねえ!」

「ただいまー」

「おかえり、今日は遅かったねー」

 なんて、それなりに対応する露出さん(可愛い)。

 祖父の代から続けている露出狂を辞めるべきか。毎夜、六時三十分に出現するが時間帯を変えるべきなのか。それとも二ヶ月くらい休むべきなのか。

 ああ、でも。

 もう一度、女性から「キャー!」とか「変態!」とか言われたい。罵られたい。

 でも誰も言ってくれない。

 町の駐在さん、小泉巡査さえも

「露出さん、最近元気ないですね。あちこちで皆さんが心配していますよ? なにかあったんですか? 悩みでも、あるんですか?」

 なんて聞いてくる。

 露出さんは率直に「もう一回『キャー!』『変態!』と言われたい……」

 て打ち明ける。

 巡査は「もうね、あなた。街の人気者なんですよ! 馴染んでいるんです、軽犯罪者ではないんです。溺れた子どもを助けて表彰されたり、それがキッカケでマスコミ取材が殺到したり、ほら。サンテレビの番組にも出たじゃないですか。あの、なんだっけ? 観たけど。『なんとか途中下車』とか」

 露出さん「ぶらり、の意味が違うと思うんだけど……」

 なんだかんだ言ってても、序盤で女の子たちに誠実に対応していた通り。露出さんは気持ちが非常にやさしくって、良い人なのだった。

 巡査さんが去ったあと、ひとりの女の子が「変態!」と言いながら露出さんに近寄ってくる。元々やさしい露出さんだし、その子も親子三代、露出さんにはお世話になっていたらしい(笑)。

 んで、その子は「露出狂を辞めてどうするのよ」なんて詰め寄る。

「んー、今のところ。なんにも考えてないかなあ」

「やっぱりブラブラしてるのかー」


 最高です! これを最高といわずして何を最高と位置付けるのか!


 新作落語は、ほんっとに。演者の性格やセンスが出るなあと思った! 古典落語とは異なった深みがあるのよーーーー!

 それと、ひとたび高座に上がると。演者の赤裸々な「姿勢」も視えてしまう。 性格のよい人の高座を観たいよね。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る