38 桂笑金さんデー!
2023/12/02(土)11:39 かきはじめ。
さる11/30(木)に地元の寄席で笑金さん昼夜の会がありました。昼は古典を夜は新作を披露してくださるとのこと、ものっそい楽しみにしていました!
今ちょっと調べてみたのですが。
わたしの笑金さん初見デーは、今年の4月27日(木)前述している地元寄席でした。その日は桂弥壱さんが主任会でしたね。ああー思い出した、トークコーナーで笑金さんが弥壱さんに
「ねえ? 人の話、聞いてる?!」
「聞いてる?」
って何度も言ってた(笑)。そのたびに弥壱さんは、ふうわりした笑顔で
「聞いてるよー」
って答えてましたね。
あの日、笑金さんは自作「茨木童子」を披露してくださったのね。11/30までは古典落語かと思ってたよ、それくらい品格ある噺だったから。
「茨木童子」演じられている最中、笑金さんのとんでもない表現力や臨場感に圧倒されっぱなしだったのよ。童子が川面に映る自分の顔をみて、自分が鬼だと気づいたときの深い悲しみ、せつなさ。慟哭の言葉の端々にまで込められる情念。思わず貰い泣きしそうになりました。あの衝撃は忘れない。
「こんなにすごい若い人が、上方にもいるんだ!」
それからは笑金さんを時間と体力とお財布が赦す限りは、観にいかせていただいております。
さて11/30笑金さん会に話を移します。
昼の部の演目。
一、狸賽
一、厩火事
一、もう半分
仲入り
一、時うどん
一、禁酒関所
一、のっぺらぼう
「もう半分」初代三遊亭圓朝の作品。わたし自身、東西の落語家すべてを見聞きしているわけじゃないから非常に傲慢な言い方になってしまうのだけれども「ヒトの心の恐ろしさを(特に女性の底知れぬ意地悪さもコミで)演じられる人って笑金さんと柳家喬太郎師匠しか知らない。ほんっとに、この人の演じる「もう半分」は凄い。
お見送りのときに、ずうずうしいけど話を振ってしまった。そんでもって、前にわたしが「え? なんで、この人がわたしのこと知ってるの? なんで? なんで、そこまでわかるの?」と衝撃を受けた新作落語「トランポリン」も、夜の部で掛けてくださるというではないか!
(年甲斐もなく「笑金さんの創作をみていて、自分もホラーを書きたいと思った」と口走ってしまった。ホントのことだから、いいか/汗)
でも夜は飛び入りで笑福亭笑利さんが来るとか言うてたなー(汗)そしたら笑金さんの尺が減っちゃうじゃん、まあいっか。
そんな夜の部
一、山への誘い
一、水土風火
一、花と雉
一、トランポリン
仲入り
一、荒小姓の茶の湯 笑福亭笑利
一、ミスタースメルバズーカ
一、乳刺さり
一、茨木童子
昼夜ともに、どれもハズレがない! こんな幸せなことってありますか!
ちなみに水土風火は、宝塚歌劇団の男役トップスター、ふうかちゃん「ヅカを辞めたい」と親友に打ち明ける話。なぜか映画「仁義なき戦い」ラストシーンの豆知識もギャラリーに教えてくださったりなんかする。山への誘い、これも大好き。何気に京都の最恐スポット「清滝トンネル」とか、妙見山ちかくにある元処刑場とか「野間トンネル」などの心霊スポット情報もゲットできてしまう(笑)。
男子がトイレにいく女子をからかったことがきっかけで不登校になってしまった彼女のために一丸となるクラス女子全員の話「花と雉」。なんだか日本語が変だ(汗)。
ろくろ首が「普通の人間として生きたい」と首を短くするのだが、その代わりに乳首が伸びてしまう「乳刺さり」。
そして期せずしてトリは、あの「茨木童子」!
トランポリン、もちろん凄かった! んもう優美香姐さん、大満足!
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