23 テレビで有名だけど本業もカッチリ

 しているんじゃないかなーっ! と。

“私バイアス”で感じた噺家さまも当然いらっしゃる。これを書いているのは2023/09/11(月)です。今回も、一体何様。優美香さま。


 2023/08/11の記録。あっ、ちょうど一か月前だねー!

 ナマ高座で、桂雀々師を拝聴いたしました! たしか前日に関東で寄席を打っていたしたとマクラで仰っていました。

 わたしが拝聴できたのは以下の演目です。


 一、舟弁慶

 一、蛇含草


 今ちょっとあらすじを調べようと思ったのですが、舟弁慶は二代目桂枝雀師の得意ネタだったようですね(雀々師の、お師匠さまです)。それは全然、知らなかった(ダメじゃん自分……!)。初見だったけど、とにかく観る側にも体力や集中力が要る演目だった。すごかった(語彙が欲しい/切実)。

 蛇含草は何度か他の噺家さんで観ていた演目だった。なので、安心して楽しめたよー。初見ネタだと、ストーリーを追いすぎて面白さに集中できない……わたしの悪い癖なのだ。

 どちらも「うわ……っ! 枝雀師匠!」と感じたの。かといって、まるっぽ故人のトレースではない。うーん、すごい(だから語彙を増やせっつーの/自嘲)。

 わたしは面倒くさい人間なので、せっかく木戸銭を払っている高座でも、ちょっと粗が見えるとハートがブラウザバックしてしまう。お話しの仕方が上手い下手ではなくって、仕草や些細な違和感がいったん鼻についてしまったら「あ……」ってなっちゃうのだ。高座を楽しみにしていればいるほど、ちょっとした違和感が鼻先をかすめるとダメになる。他のギャラリーさんたちはどうなのか、そこは知らない。

 雀々師には一切、違和感をおぼえなかった(何様)。ひとたび話がはじまると、あれよあれよという間に引きずり込まれて、わたしは物語の世界に居た。その世界の登場人物は生々しく話し、勢いよく感情をあらわにしていた。わたしは彼らの語りを雀々師の力を借りて、全力で愉しめた。すっごい、すっごい……と思った。三日前に柳家三三師と立川談笑師を観ていたので「違和感がないこと(こちらに感じさせないこと)」が、とても大変なことだとわかる。











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