22 「俺たちの圓朝を聴け」初日だけだが観覧する
きのう。「俺たちの圓朝を聴け・牡丹灯籠」初日公演。
三日間通しだと16500円なんだよ前売でもさー。
お財布が痛いので痛恨の一日のみ参加。貧乏ってツラいわね。ともあれ「はじめての三三・談春」体験。
2023/09/08(金)18時に開演した、柳家三三&立川談春お二人の落語会に行ったときの記録。
一、トーク 談春・三三
一、宮戸川 三三
一、お露と新三郎 ——出会いから三崎村 談春
仲入り
一、お露と新三郎 ——お米談判まで 三崎村 三三
一、粗忽の使者 談春
帰宅してから調べてみたら「宮戸川」は前半。
清潔な雰囲気の三三師が語る……男性主人公の指先が“花ちゃん”のふくらはぎや太ももを触れるところを聴いていると冗談抜きで心臓がドキドキした。ほんとに高座に視線が釘付けになったまま、自身の鼓動音が聴こえた体験は初めてだった。
いざ行為か! というところでサゲられたのだったが(ほっ)。
ちなみに演題自体が初見。はじめて観るネタなのに、ものっすっごく! わかりやすかった! それって壮絶に感動ポイント!
三三師の
談春師も、やっぱり凄かった……!
お露と新三郎の初々しい恋のはじまり……これらの心の機微が、まなざしや手の仕草でピシピシ的確に表現される。ギャラリー側に振られる説明や演者自身の感情の吐露は最低限にとどめられていたように感じる。その心配りの粋っぷり! 観ているこちら側がストーリーへと楽に没入できるように、師匠お二方の心配りが「そんなの当然でしょうが」かのごとく伝わってくる。
当然だと思っていない噺家がおるんよ……。
それと限定ガイドブックのなかで、談春師は「コントで相手にされないから落語やってんのかなって思う若手がいっぱいいる」と仰る。師匠目線で、いっぱい……いるんだろう。若手だけではなくって。70代でもいる。
そういう人でも受賞歴があればまた違うんだろうけどね、それはそれで談春師の自嘲ネタ「(弟子に対して)セクハラ以外のハラスメントは全部やったわ!」たましいに火がついちゃったのかもしれん。
「牡丹灯籠」は圓朝師が25歳の時に作られたという。25歳って!
語りと上半身の仕草だけで恐怖感を観客に植え付ける……とんでもない文化の息づく国土に生まれついた幸福を噛みしめようと、気持ちをあらたにする。
やっぱさー。
定期的に本物を観ないとダメなのよ。ダメ。
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