父の苦労、母のストレス、姉の苦悩、妹の涙⑤
.
妹よ……。
わたしが入院している時、君はまだ小3でたったの8歳だった……。
3姉妹の末っ子だから、君はお母さんに甘えっ子だった。
なのに、わたしが病気になって、お母さんは看病する為にわたしに付きっきりで、わたしは君からお母さんをとってしまった。
「お母さんがいない……」
そう言って、お母さんの実家で妹はいつも泣いていた、らしい……。
妹には、すっごく寂しい思いをさせた。
わたしのお見舞いに来た時、妹はお母さんに抱きついてベッタリだった。
……わたしは自分が悪者扱いされているみたいで、悲しかった。
だからねわたし、高校を卒業するまでは君の側にいるよ。
頼りない姉だけど……君に何かあったら、すぐに助けてあげられるようにしたいから……。
妹にわたしは、それしか出来ない……。
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます