父の苦労、母のストレス、姉の苦悩、妹の涙⑤

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 妹よ……。

 わたしが入院している時、君はまだ小3でたったの8歳だった……。

 3姉妹の末っ子だから、君はお母さんに甘えっ子だった。

 なのに、わたしが病気になって、お母さんは看病する為にわたしに付きっきりで、わたしは君からお母さんをとってしまった。


「お母さんがいない……」


 そう言って、お母さんの実家で妹はいつも泣いていた、らしい……。

 妹には、すっごく寂しい思いをさせた。

 わたしのお見舞いに来た時、妹はお母さんに抱きついてベッタリだった。

 ……わたしは自分が悪者扱いされているみたいで、悲しかった。

 だからねわたし、高校を卒業するまでは君の側にいるよ。

 頼りない姉だけど……君に何かあったら、すぐに助けてあげられるようにしたいから……。

 妹にわたしは、それしか出来ない……。


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