友人作家とのやりとり4―4

 

 それからのことは、全く思い出せなかった。

 思い出したくもなかった。


 何を話して、どうやってお開きになって、それからどのように帰ったのかも記憶にない。翌朝、お風呂に入ることもなく、着替えることもなく、私は自室の布団に横たわっていた。凄まじい二日酔いに苛まれ、そして丸一日をふいにした。


 頭痛と吐き気の合間、幾つか浅く短い夢を見る。

 その中で、私はKと創作論について語り合った。

 そんなような、楽しい夢を見た気がした。

 たぶん、それは私の願望だろう。

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